シンプル・スマートな画面録画ソフト EaseUS RecExperts

先日のことですが、PC移行のために取得していたバックアップファイルが、新環境に持っていったところ上手く読み込めないという事態が発生していました。

どうやら、保存していたデータが何らかの理由で破損してしまったみたいです。 うぅ…悲しい。

 

やむを得ず、消えたファイルや破損したファイルを復元できるデータ復元ソフトをいくつかトライしてみたところ、今回紹介する「Data Recovery Wizard」がデータの復元率が高かったので、特徴や使い方などをまとめてみます。

結果を先に書くと、破損したデータのほとんどが復元できました。

ぜひ、ご参考までにどうぞ。

EaseUS Data Recovery Wizard

ダウンロードはこちらからどうぞ。

無料データ復元ソフト - EaseUS Data Recovery Wizard Free |EaseUS公式サイト

 

上にも書いたように、複数のデータ復元ソフトを試してみましたが、半分ぐらいのフリーソフトはデータスキャン時に強制終了してしまったり、ファイルを検知しなかったりしました。

そうしたストレスを回避するためにも、出来のしっかりしたソフトを選ぶのがベターだと思います。 急がば回れ、ですね。

 

また、ダウンロード版のソフトなので、今すぐデータを復旧する必要があるんだ! という緊急の場合にも重用します。

無料試用も可能

さてこちらのソフト、有料版もありますが、無料版のライセンスもあります。

基本的に出来る操作は同じですが、復元できるファイルサイズが最大2GBまでになっています。

  • 無料版:データ復元最大2GBまで
  • Pro版:データ復元無制限 (8,900円)

2GBだけだと、ハードディスクが破損した場合などのデータ復旧には不十分ですね。

無料版とはいえ、実質的にはちゃんとデータが復元できるかどうかを確認できる無料試用版と考えた方が、よろしいかもです。

1.まずはディスクをスキャン

ソフトをインストールして、実際に復元が可能かどうか、トライしてみましょう。

ソフトを起動すると、このようなトップ画面が表示されます。

復元への流れとしては、まず対象のハードディスクをディープスキャンして、ファイルを探索する必要があります。

スキャン完了後、発見されたファイルから復元したい対象ファイルを探し、別のハードディスクにコピーして復元、という形ですね。

ディープスキャンには時間がかかります。 もちろん容量次第ですが、2TBのハードディスクで5時間程度かかりました。

スキャン中にも検出されたデータは画面上に表示されるので、対象ファイルを探すことも可能です。

…が、後述するある理由で、それはけっこう難しいかもしれません。

2.スキャン結果からファイルを探す

さて、ディープスキャンが完了するとこのような画面に。

いくつかパーティションが分かれて表示されています。

このソフトですが、従来のハードディスクのフォルダ体系をそのまま復元してくれるわけではなく、一部ファイルはファイル単位で拡張子ごとに自動的にリネームされて表示されます。

(一部、従来のファイル体系のまま一覧化されるファイルもありました。)

たとえば音声のWAVファイルは「WAVE Multimedia file」というフォルダに、リネームされて格納されていました。

 

その他にもJPEGファイルやMOVファイルなど、拡張子ごとにフォルダに分けられて一覧表示されます。

リネームされてしまうと、どのファイルが元々何のファイルだったのかを調べるのがかなり骨です。

そこが少々、難点かも。

画像系ファイルであればプレビューも可能

JPEGやPNG、GIF、BMPなどの画像系ファイルであれば、復元前にプレビューして中身を確認することも可能です。

無料版で画像を復元したい場合、このプレビュー機能で復元したい対象の画像ファイルを探して復元、ということもできそうです。

しかし、動画や音声ファイルはプレビューできません。

実質的に、一覧のファイルをすべて復元してみて、自分でチェックしていく必要があります。

そうなると、無料版の制限である2GBだけでは、やはり不十分かもしれませんね…。

3.復元してみる

では、試しにいくつかのファイルを復元してみます。

復元したい対象のファイルにチェックボックスを入れて、画面下の「リカバリー」をクリック。

リカバリー場所のフォルダを指定します。

リカバリー開始。 ファイルの数量とデータ容量によりますが、複数単位の画像ファイルなら、すぐ終わりますよ。

リカバリーが完了すると、このようなメッセージと同時に、リカバリーしたファイルの格納されているフォルダがポップアップされて開きます。

復元した対象ファイルがちゃんと開けるようになっているか、確認してみましょう。

注意:復元したファイルが重複していることもある

さて、このソフトを使って破損したハードディスクのデータをひととおり復元していたのですが、復元したファイルが重複することもあるようです。

この画像のように、同じMP3ファイルが2つ・4つ、一緒に復元される場合が多々ありました。

もちろん中身のファイルは同じです。 おそらくデータスキャン時に、ひとつのファイルが複数回スキャンされてダブってしまっているのではないかと思います…。

 

最低でもデータが復旧できればそれで良いのだけど、同じファイルが複数復元されてしまうことで、復元時に元データよりも多くの容量が復元先に必要になってしまう点については、注意が必要です。

たとえば、1TBのハードディスクのデータを丸ごと復元しようとした場合、重複データのせいで1.5TBの容量が必要になる可能性がある…ということですね。

もちろん、一気にすべて復元せずにいくつか小分けにして復元・整理していけば、大丈夫そうだけど…。

データの復元率やソフト自体の安定性は高いですが、データ復元という特性上、復元後のデータの整理がなかなか大変そうです。

まとめ

  • データの復元率や動作はとても安定している
  • 無料版では2GBまでしか復元できない
  • スキャンからリカバリーまでは画面に沿って操作できるのでわかりやすい
  • ファイル位置やファイル名が変更されてしまう場合がある
  • 目的のデータだけを復元するのは難しい
  • 復元後のデータ整理が必要

 

8,900円と少々値が張るソフトウェアですが、復元率と使いやすさは、他のデータ復元ソフトと比べても格段に勝っている、と思います。

なにより、データ復元という差し迫った自体の場合、パッケージ版のソフトよりもこうしたダウンロード版のソフトの方が素早く対応できるのは間違いなさそうです。

メールでのサポートも可能とのこと。

 

無料版で復元できるデータ容量が小さすぎるので、とりあえず無料版をダウンロードしてみて、復元できそうだという目処が付いたら購入するか検討するという流れになりそうです。

 

こちらのソフト、ベクターからでも購入可能ですよ。

EaseUS Data Recovery Wizard Professional 11 - Vector

参考:それでもダメならデータ復旧サービス

もし、Recovery Wizardの無料版をトライしてみたものの、復元したいデータが出てこなさそうだ…。

という場合は、有料のデータ復旧サービスに依頼するというのもひとつの手です。

「どうしても業務上、データの復旧が必要なんだ!」という場合、事前にこちらのサービスを利用することも選択肢のひとつに入れておくのが良いと思います。

PC KIDSのデータ復元サービスは成果報酬なので、見積もりは無料、データ復元できなかった場合も無料です。



 

結局は、重要度によってどちらを選ぶか、ということになりますね。

  • 低価格で複数のデータを復元したい:  Recovery Wizard
  • 高価格でもいいから確実に復元したい: データ復元サービス

 

以上、ご参考までに!

それでは!