YouTubeについて詳しく解説します
動画に埋め込むチャプター設定って、やっぱり使ったほうがいいんですか?
…というユーチューバーの素朴な疑問について、この記事ではお答えします。
2020年5月から、動画のシークバーに目次・チャプター設定ができるようになっており、その設定方法について、以前の記事で解説しました。
で、このチャプター機能って、設定した方がいいんでしょうか?
設定したら動画の掲載順位とか、視聴回数とかが増えますか?
…という疑問について、2020年6月時点のYouTubeの傾向をもとに考えてみたいと思います。
先に結論をお話すると、
「チャプター機能は設定すべきだが、それだけで動画が見られるようになるわけではない(現時点では)」
という感じです。
目次
【結論】動画の目次・チャプター機能は設定するべきかどうかの結論
設定するべきですが、設定したからといって劇的に順位が変わることはない。
…というのが実情です。
もう少し詳しく見ていきましょう。
【考察①】視聴者のことを考えるとチャプター機能は利用するべき
視聴者のことを考えると、チャプター設定はしておいた方が確実に良いです。
単純に考えて、チャプター設定されていることによって利便性が向上します。
設定前と設定後を見比べても、どちらが視聴者にとって便利な動画かどうかは一目瞭然ですよね。
- 目次・チャプターを設定することで、視聴者が見たいところだけを見る
- 平均視聴時間や視聴維持率が下がるのでは…?
…という懸念をしている方もいると思われますが、それによって平均視聴時間がガクッと下がることはほとんどないようです。
少なくともぼくの場合では、チャプターを設定した動画の平均視聴時間が下がった、ということはありませんでした。
逆に、平均視聴時間がチャンネル平均よりも上回っているというケースもありました。
でもこれはチャプター設定が影響したというよりも、完全に動画の内容によって平均視聴時間が増えた、と考えたほうが自然です。
…ということで、チャプター設定は平均視聴時間にはほとんど影響なしです。
仮に、チャプターから見たい場所だけ視聴されるというケースがあったとしても、「視聴者志向」の考え方で視聴者の利便性を上げることを考えるべきです。
実際のところ、現在はそれほど検索順位や視聴回数に影響しませんが、Googleがあえてこうした機能を追加してきたことを考えても、Googleもチャプター設定を推奨をしていると考えるのが自然です。
チャプター設定はGoogle検索エンジンにも反映される
ちなみに、動画の説明欄に書いた内容は、Googleの検索エンジンにも反映されるため、Google検索から自分の動画がヒットして、視聴されるという可能性もありえます。
未確認ですが、設定したチャプターもGoogle検索エンジンに反映されるようですので、SEOという観点で考えても、チャプター機能はなるべくなら利用するべきですね!
【考察②】チャプター機能を利用したからといってすぐ視聴回数が増えるわけではない
チャプター機能は確実に視聴者にとっては便利な機能なので、使うべきではあるのですが、
使ったからといって、それだけで視聴回数が増えるわけではないのが現状です。
もちろん、上で説明したようにGoogle検索エンジンにも反映される部分なので、設定したほうが確実にプラスではあるのですが、だからといってそれだけで視聴回数が増えるほど、YouTubeはシンプルではないんですね。
皆さん、YouTubeを幅広く見ていて気づくと思うんですが「説明欄がほぼ空白・コピペでも沢山再生されている動画はある」んですよね。
動画によっては、定型文のコピペだけ(投稿者のツイッターとかブログのリンクだけが張ってある)なんてパターンも、正直少なくないです。
しかしそれでも数万再生されている動画があるということは、現在は「説明欄の充実」の優先度はそれほど高くないという証拠でもあります。
YouTube動画が再生される仕組み
YouTube動画が再生される仕組みとしては、「チャンネル登録者の再生」か「ブラウジング機能による再生」がほとんどです。
ブラウジング機能というのは、視聴者それぞれのYouTubeのトップページに表示されるオススメ動画のことですね。
ここに自分の動画がどれぐらい掲載されるかどうかで、視聴回数は大きく変わってきます。
ブラウジング機能については、詳しくは上記の記事をあわせて読んでもらえればと思うのですが、
「ブラウジング機能で掲載されやすい動画を作る=視聴回数を増やす」
ということであり、目次やチャプター機能は(現時点では)このブラウジング機能で掲載される効果は薄いな、というのが現在の印象です。
【考察③】チャプターを設定すべきテーマ・しなくてもいいテーマ
視聴者のことを考えるとチャプターは設定すべきですが、現状の重要度を考えると、必ずしもすべてのYouTuberがこれを利用しなくてもいいのでは? という気がしています。
ざっくりと向き・不向きを考えると、こんな感じかなと。
- チャプターを利用すべきテーマ:HowTo系動画、長い動画
- チャプターを利用しなくてもいいテーマ:エンタメ系動画、短い動画
HowTo系動画は、個人的にもぜひこのチャプターを導入してほしいし、するべきです。
YouTube動画の弱点は「欲しい情報がすぐ手に入らない」という点にあります。
例えば1つの動画内でも「動画の趣旨の説明」「自己紹介」「本題」「メリット」「デメリット」「実際のデータ」などなど、色々なパートに分かれるわけですが、
これらをチャプター分けしていないと、視聴者はほしい情報にすぐアクセスすることが出来ませんよね。
そもそも、欲しい情報について動画内で語られているのかどうかすら、目次とチャプターがなければわかりません。
動画によっては、タイトルに書いてある内容は10分ある動画のたった2分だけで、それ以外の8分は関係ない話題だったりもします。
そういう動画をダラダラと見ていくのは、HowToとして情報を知りたい視聴者からすると…なかなかに時間の無駄だといえますよね。
「視聴者志向」な動画を作っていく場合、チャプター機能は非常に便利な機能なので、ぜひ導入すべきです。
逆に、エンタメ系の動画ではチャプター設定は必須ではないんじゃないかなと。
YouTuberそのものをファンになってもらい、そのファンが視聴する…というタイプの動画は、それほどチャプター設定は用をなさないですね。
特定の情報が欲しくて動画を見に来る!というものでもないので、チャプターで区切る必要性はかなり薄くなります。
例えばゲーム実況動画などは、チャプターで区切る必要性は薄そうですが、ゲームの解説・HowTo動画であれば、チャプター分けして情報の目次を作るのは有効そうです。
また、かなり短い動画も、チャプター設定はそれほど効果はないですね。
やはり、チャプター機能が「どこにどの情報があるのかを示す目次」なので、動画が短くて、必要な情報が再生してすぐ手に入る・わかるのであれば不要です。
2分だけの動画で、タイトルの通りの内容ですぐ終わるものであれば、わざわざチャプター設定をしなくてもいいんじゃないかな、というのが現在の考え方です。
(まあもちろん、手間だけどやりたい、ということであれば設定してしまってもいいんですよ)
【まとめ】
ということで、チャプター機能を設定すべきかどうかについて、まとめるとこんな感じです。
- チャプター機能は可能ならどんどん設定すべき
- 「視聴者志向」で考えると、設定してあった方が確実に便利なので
- ただし、チャプター機能を設定しただけで視聴回数が増えるわけではない
- HowTo系動画はどんどんチャプター機能をつけて、情報にアクセスしやすくしよう
このように、Tipstourではユーチューバー向けに「収益化をする方法」「動画の視聴回数を増やす方法」などの耳寄り情報な記事を数多くまとめています。
興味があれば、こちらの記事もぜひチェックしてみてください!
以上、ご参考までに。
それでは!