ChatGPTについて詳しく解説します
- ChatGPTは最新の情報を取得することが出来ないので不便です
- ChatGPTでWebを検索して、最新の情報を質問することは出来ませんか?
- 出来るなら、その方法を教えて下さい!
この記事では、以上の疑問にお答えします。
ということでこんにちは!
ChatGPTは調べごとやリサーチにも非常に活用できますが、2022年以降の最新の情報がインプットされていないため、最新情報に弱いという弱点があります。
Web上から情報を拾ってくることが出来ればどんなにラクなことか…と考えることも、しばしばありますよね。
この記事では、ChatGPTで2022年以降の最新情報を質問する方法についてまとめています。
手順としては比較的簡単ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
著:I/O編集部
TipstourのChrome拡張記事を寄稿しました! 工学社さんより、ChatGPT×Chrome拡張機能を使ってより便利にChatGPTを活用する方法をまとめた書籍に、当ブログの記事が本書の1章に掲載されています。 |
【事実】ChatGPT自体は2021年9月までの情報しかない
大前提として、ChatGPTの言語モデルに登録されている情報は2021年9月までの情報しかありません。
つまり、2021年10月以降の出来事や数値、データなどはChatGPTには記録されておらず、これ以降の日付の情報は、答えても教えてくれません。
実際に「ChatGPTには何年何月までの情報がインプットされていますか?」と聞いてみると、以下のように回答を返してきます。
ChatGPTは、知らないことも自信満々にウソを教えてくる
問題なのは、2021年10月以降の出来事や情報について質問すると、とんでもないウソを自信満々に返してくることがある、ということです。
例えば「2021年10月の出来事について教えて下さい。」と質問してみた場合がこちら。
ChatGPTは2021年9月までの情報しかないということなので、単純に「それ以降の情報は教えられません」と答えるならまだマシなのですが…。
なんと「2021年10月には日本の消費税が10%から8%に引き下げられました。」というびっくりするような大ウソを回答しています。
しかも、実際に起きたかのように、実にそれっぽく…です。
その他の出来事も、近い時期に選挙が行われたという事実はありますが、日付が間違っていたり、災害自体も起こっていなかったりと、かなりあやふやで、虚実織り交ぜてウソを付いてきてる、という感じですね。
ChatGPTを調べごとに使う上では、こうした回答の内容が正しいかどうかをしっかりと確認する必要がありますね。
この内容をそっくりそのまま提出・利用してしまうと、思わぬ所で痛い目にあう可能性があります。
いずれにせよ、回答内容の事実確認、ファクトチェックは必要です。
ChatGPTを提供するOpenAI社が公式に、AI生成の文章かどうかを判断するツールを用意しているので、このツールを使うと、多少文言を入れ替えたとしても、かなりの高確率でAI生成されたものかどうかを判断できます。
ChatGPTの文章丸コピペなどは、避けたほうが無難です。
【対策】Chrome拡張機能「WebChatGPT」を使う
実は、ChatGPTをインターネットに接続して最新情報を手に入れる方法はあります。
その方法は、Chrome拡張機能の「WebChatGPT」を利用するというものです。
この拡張機能は、質問内容をChatGPTのチャット欄に入力すると、その内容をネット上検索してChatGPTに渡して、その内容をChatGPTが回答として答えてくれるというものです。
インターネットから最新情報を引っ張ってきますので、もちろん、2021年9月以降の最新情報でも何でも、自由にChatGPTで回答してくれるようになる、というわけです。
このWebChatGPT、調べ事やリサーチ、ファクトチェックに非常に役立ちます。
実際に検索してきた情報のソース(ページリンク)を一緒に回答してくれるので、どの記事がその情報を示しているのか、かなり簡単に調査することができます。
正確な情報を提出しないといけないという人にとっては、この拡張機能、かなり役に立ちます。
WebChatGPTのインストール方法・使い方
ということで、このWebChatGPTのインストール方法と実際の使い方ですが、こちらの記事にまとめていますので、まずは先にご覧くださいませ。
準備する手順としては「Chrome拡張機能をインストールする」だけで、非常に簡単です。
【実演】実際にWebChatGPTで最新の情報を質問してみた
ということで、WebChatGPTと通常ChatGPTに対して、以下のような質問を同時にぶつけてみました。
Stable Diffusionは2022年8月に公開された画像生成AIです。
つまり、ChatGPTの最終情報である2021年9月にはまだ一般公開されていない情報となります。
こうした情報を質問した場合、WebChatGPTは最新情報をネットから探してくるので正しい答えを、2021年9月までの情報しかないChatGPTの方は間違った答えを返してくるだろうと考えられます。
WebChatGPTの回答
その結果がこちら。
WebChatGPTの回答
Stable Diffusionは、入力されたテキストをもとに画像を生成するAIモデルであり、英単語で区切ったキーワードを入力することで、そのイメージに合った画像を生成することができます[2][3]。
Stable Diffusionの開発元であるStability AIは、2021年初頭から現在にかけて、画像生成AIモデルが熱狂的な盛り上がりを見せており[1]、Stable Diffusionはその中でも注目を集めた作品の1つとされています[2][3]。
ネット上からデータを検索してきていますので、ChatGPTの回答内容もその内容となっています。
そして、その情報元のリンクも貼られているため、情報確認も簡単に実施できますね。
もちろん、ネット上の情報が100%正しいという保証はありませんが、検索上位に掲載されている情報の信頼性はかなり高いとみていいでしょう。
通常のChatGPTの回答
対して、通常ChatGPTの方はどうでしょう?
通常のChatGPTの回答
Stable Diffusionは、データから自動的に学習することができる「事前学習」のアルゴリズムであり、大量のテキストデータを用いて、自然言語のパターンや構造を学習します。そして、その学習済みのモデルを、特定の自然言語処理タスクに適応させることで、高い精度での予測や生成が可能になります。
Stable Diffusionは、より少ないデータでより高い精度を達成することができるように設計されています。また、より多様な自然言語のパターンや構造を学習することができ、言語モデルの表現力が高まっています。
Stable Diffusionは、自然言語処理の様々なタスクにおいて、最先端の性能を発揮しており、特に文書生成や翻訳などの長文タスクにおいて、GPT-3よりも高い精度を示しています。
一見それらしいことを説明していますが…。
Stable Diffusionは画像生成AIで、自然言語処理モデルでもないですし、Googleの公開したAIでもありません。
GoogleはBardと呼ばれる文章生成AIを開発していますが、ここでは全く触れられていませんし、そのBardも2023年3月に一部ユーザに公開されたものですので、ChatGPTのシステムがこの存在を知っているはずもありません。
でもやはり、内容がそれっぽいんですよね!
とてもそれらしい回答を自信満々に答えてきているので、これを事実だと思いこんでうっかりとこの文章をそのまま使ってしまいそうになります。
やはり、調べ事・リサーチ・ファクトチェックは、WebChatGPTを活用していくことを、オススメします。
「内容も事実と違う+AI生成で適当に出してきた」ということがバレると…皆さんの信頼問題にも、なってきますからね。
まとめ
以上、ChatGPTで2022年以降の情報を回答させる方法でした。
いずれ、ChatGPTでも最新の情報にアクセスできるように、アップデートされる可能性もありますが、現状は2年前の情報までしかアクセスできないと覚えておいた方がいいでしょう。
比較的新しい情報、ニュースなどをChatGPTで質問、調査する場合は、WebChatGPTの利用をオススメします。
当ブログでは、他にもChatGPTの利用方法や活用方法、自動化のアイデア・テクニックなどをご紹介していますので、あわせてぜひご覧ください!
以上、参考までに。
それでは!