AWSで思わぬ高額請求されないように、予算の上限設定をしておきたいです!

…という人のために、そのための方法をシンプルに解説します。

 

ということでこんにちは、20代怠け者(@20sInvest)です!

使った分だけ課金されるということで、柔軟性にすぐれた料金体系であるクラウドコンピューティングですが、

それは裏を返せば「意図しない所で無限に使ってしまっていた場合、無尽蔵に課金されてしまう」ということでもあります。

 

例えば、試しに使っていたAWSの一機能で無限ループ的に処理が発生してしまい、170万円の請求が来てしまった! …なんていう恐ろしい事例が、実際にあります。

何の問題もないように見えたこの仕組みだったが、動かしてみると、Lambda上のコードが無限ループに陥っており、AthenaからS3に対して昼夜問わずひっきりなしにクエリが発行された。

そのため東京リージョンのS3から米国リージョンのAthenaに対して予期せぬ大量のデータ転送が行われており、気付かぬうちに170万円もの転送料金が発生していた。

身に覚えのない170万円の請求が……AWSの運用管理で起きた“4つのしくじり” (1/4) - ITmedia NEWS

 

ヒエエエ…こんな恐ろしい事態…避けたいですよね。

AWSには、AWS予算(AWS Budget)という機能があり、ここで上限予算の設定と、上限を超えた場合のアラートを設定することが可能です。

この記事では、その設定方法をわかりやすく、スクショ付きでまとめました。

AWSをお試しで使ってみるという方も、ひとまずはこのアラート設定は必ずやっておきましょう!

 

【関連記事】最小構成でAWSを利用する場合の費用の目安をこちらの記事にまとめました

【前提】自動的に利用を停止する上限設定は設定できない

AWSでは、予算を事前に設定することで、管理画面上で使用状況をチェックしたり、アラートメールを送ることが可能です。

 

しかし残念なことに、予算上限を超えた場合に、自動的にインスタンスを停止する機能はAWS予算にはありません。

あくまで、アラートを事前に設定しておくことで、予期しない予算オーバー、予算超過を防ぐ事ができる…という機能です。

この記事では、そのAWS予算のアラート機能を設定する方法を解説します。

【手順①】マイ請求ダッシュボードに移動

ということで、AWS予算を設定する方法を解説していきますね。

まずはAWSにログインし、画面上部・右側のID名をクリックしてメニューを開きます。

ベルのマークの右隣のこの部分です。

 

このようなメニューが出てくるので、ここで「マイ請求ダッシュボード」をクリックします。

 

こちらがそのマイ請求ダッシュボード。

この画面で、今月の利用料金などの管理ができるようになっています。

ぼくはEC2で最小構成のサーバを1台動かしており、この分の今月現時点での利用料は8.61ドル、ということが確認できます。

【手順②】AWS予算を設定する

ということで、AWSの予算を設定するためには先程の画面のこちら「AWSの予算」をクリックします。

 

次の画面では「予算を作成する」をクリック。

 

予算タイプの設定画面です。

サービスの使用量などでアラートを指定することもできますが、ここでは月額の上限設定をしたいので「コスト予算」を選んで「予算の設定」をクリックしましょう。

 

次の画面で、予算額などが設定できます。

「名前」の部分は、この予算設定を管理するための名称ですので何でもOKです。

「月別 EC2 予算」という例があるように、任意のわかりやすい名前を入れましょう。

 

予算額に、毎月の予算額を入れます。

  ここでいう予算とは「アラートを発生させるための上限予算」です。

そのため、ここに毎月の利用料金をピッタリ設定すると、毎月アラートが発生することになります。

毎月の利用料金がだいたい決まっているのであれば、それプラス、上限の金額を入力するのが良いでしょう。

 

ひとまずここでは、EC2の最小構成が月13.5ドルなので、一旦20ドルを上限予算として設定しておきました。

20ドル、もしくはそれに近い費用に達している時点で、EC2の最小構成以上の何かを使っているということになり、本来の想定とは違うため、それをアラートメールで気づくことができるようになります。

 

予算について色々な設定オプションがありますが、ひとまずここはそのままで「アラートの設定」へ進んでOKです。

【手順③】予算アラートを設定する

続いて「どんな状態になったらアラートを設定するか」を指定する「アラートの設定」画面です。

実際に課金される現在の費用が基準に達した時にアラートする「実際のコスト」と、

利用状況から最終的な費用が基準を超えそうだという時にアラートする「予測コスト」があります。

 

「アラートのしきい値」とは、予算の何%まで数値が上がったらアラートを送るかという設定項目です。

例えばここを80%にしておけば、実際に費用がフル予算に到達する前にアラートメールが送られるようになります。

 

送信先のメールアドレスを入力したら、「新しいアラートの追加」をクリックしましょう!

 

アラートが追加されたら、画面下部の「予算の確認」へと進みます。

しきい値などの設定がされていない場合、ここが灰色のままでクリック出来ない場合がありますので、必要項目は全部入力してしまいましょう。

 

最終確認画面です。

今回の場合、毎月の予算を20ドルとし、この予算のうち80%(16ドル)に達した場合にアラートメールを送信する、という設定をしました。

これでOKなら「作成」をクリックして予算とアラート設定を完了しましょう!

【手順④】設定したAWS予算を確認

これでAWS予算とアラートが設定完了しました!

再度、AWS予算の画面を開くと、このように設定した予算が一覧表示されているはずです。

 

「現行 対 予算」は今月の現時点での予算消費率を表しており、

「予測と予算」は今月の最終的な予算消費率の予測が表示されています。

今の利用ペースであれば、最終的にはこの数値・割合に落ち着くだろう、と予測できます。

  この2つの数字は、設定直後はすぐに出てこないかもしれません。

数分待つと、計算が実行されてこの割合が表示されるはずですので、少しばかり待ちましょう。

まとめ

以上、AWSでの予算アラートの設定方法でした。

アラートを設定したら、念のためAWS予算画面で、現在の予算消費率もしっかりとチェックをしておきましょう。

予算やアラート設定がそもそも間違っていたら、アラートメールそのものがそもそも送られないので、予算オーバーに気づくこともありません。

予算消費率の数値が正確に認識していれば、アラートメールも大丈夫なはずです。

 

以上、ご参考までに!

それでは!