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YouTube, 動画について詳しく解説します

ぼくの旅動画をアップロードするチャンネル「slyellow2 Travels」にて、海外向けに動画を公開して、再生数が伸びるかどうかについて、実験をしています。

slyellow2 Travels - YouTube

 

このチャンネルでは日本語を使わず、「英語タイトル・英語字幕」のみの動画を作成することで、海外向けの動画としています。

それによって、日本以外の海外各国からどれだけ再生されるだろうか? それらを実際にアクセス解析から確かめてみよう! という実験です。

チャンネル運営開始から2年ほど経って、色々と傾向が見えてきました。

日本語動画をつくるか、それとも英語動画をつくるかで迷っている場合、ご参考くださいな。

日本語ユーザだけをターゲットにするデメリット

英語ユーザをターゲットに動画を作成・公開しているのは、単純に日本語で公開するよりも視聴される人口が大きいからです。

当然ながら日本語で動画を作成した場合、視聴するのはほぼ日本人のみになります。 動画のジャンルや内容次第では多言語からの再生もあるでしょうが、限定的でしょう。

他言語圏の殆どの人は、日本語タイトルの動画を再生しようとはしないはずです。 例えばこれは、日本語を使っている自分が、アラビア語の動画を好んで再生するかどうかということを考えると、自ずとわかるかと思います。

 

YouTubeは世界規模のサービスなので、世界の殆どの国から再生される可能性があります。

しかしながら日本語タイトル・日本語音声の動画というだけで、その殆どの国からの再生の可能性を断ってしまうことになるわけですね。

これは、再生数を増やしたり、収益化しようとする上での大きなデメリットとなります。

☑ 日本語動画は海外から視聴されるチャンスを逃している

英語人口は日本語人口の11倍!

インターネット上で使われている言語のトップ10と割合を集計しているサイトがありました。 こちらの数字を参考にすると、日本語人口は世界の3%、英語人口は26%です。

単純計算で、英語人口は日本語人口の11倍の数が居るということに。

Top Ten Internet Languages - World Internet Statistics

 

なんだかんだで日本語も世界トップ10の言語に入るので、アクセス数や収益化という点で考えると、十分大きなマーケットであることは確かです。

しかしながら、今後日本語人口は減少傾向にあるということを考えると、日本人・日本語にこだわって動画をアップする理由は、ほとんどないんじゃないでしょうか。

中国人向けにYouTube動画を作るメリットは(現状)ほぼ無い

ちなみに中国語人口は世界の20%とかなり大きい割合ではあるのだけど、中国からのYouTube視聴はブロックされてしまっています。 そのため、中国国内からYouTubeの動画が再生されることはほぼありません。

そうなると言語人口が多いとはいえ、YouTubeで中国語を対象とするメリットは、現状ほぼ無さそうです。

中国国内ではYouku(优酷)という動画サービスが大きなシェアを誇っているので、中国人向けに動画を作る場合はこのYoukuにアップロードする方が良さそうですね。

优酷首页

英語字幕の旅動画で実験

というわけで、英語タイトル・英語字幕での旅動画をアップロードする実験を継続中です。 旅動画チャンネルで公開しているのはほとんど現地で撮影した映像主体で、時折英語の字幕でぼくのコメントが流れる程度のシンプルなつくりです。

そのため、現地の紹介や実況動画というよりも旅先がどんな感じなのかを伝えるためのアーカイブというような位置づけです。 「これから旅行する/旅行したい場所がどんな感じなのかを見てみたい」という人のために、GoProでコツコツと色んな場所をアーカイブ化しているイメージ。

初期の動画にはタイトルに日本語も併記してましたが、海外向けという点を考えて、途中でやめました。 (英語タイトルでも、日本人からの再生回数はそんなに減っていません。)

アクセスの国別比率

そんなわけで、国別の再生比率をチェックしてみたのがこちら。 動画数252本、運営2年ほどのチャンネルでの数字です。

割合
日本22%
インドネシア15%
アメリカ13%
フィリピン11%
カナダ3.7%
オーストラリア3.6%
サウジアラビア3.6%
イギリス3.1%
シンガポール2.9%
ニュージーランド2.9%
その他19.2%

80%が海外からの再生に

日本からの再生が20%弱と一番多いのだけど、それ以外の80%はもちろん全て海外からの再生です。

インドネシアからの再生が2番目に多いのは、去年2月頃のインドネシア旅行で動画を32本ほどアップしているからだと思います。 インドネシア国内の人が、インドネシア国内の旅動画を再生しているという図式ですね。

21本ほど動画をアップしていたフィリピンも、一時期は再生数がとても多かったのだけど、以降は少し落ち着いて4位ぐらいに下がってます。

意外なサウジアラビアのランクイン

個人的に興味深かったのはサウジアラビアからの再生が意外と多い7位・3.6%という部分。

ぼくはサウジアラビアに行ったこともサウジアラビアに関する動画をアップしたこともないし、かといって中東からのアクセスが多いかというとそうでもないみたい。 中東からの再生ではサウジアラビアだけ、突出して多かった。

海外旅行に興味のある人が多いお国柄なのかもしれませんね? (無関係だとは思うけど、ちょうどこの記事を書いた前後にサウジアラビアの国王が来日していました。)

日本語字幕だけだと現在の20%しか再生されない

ここで重要な部分は、動画を日本語タイトル・日本語字幕・日本語音声で公開していた場合、再生される回数は現在の20%程度にしかならないということ。

言い換えると英語対応したら再生回数が5倍になったことになります。

 

ぼくの旅動画の場合は「日本語タイトル・日本語字幕」ではなく「英語タイトル・英語字幕」にしただけなので、それほど大した手間はかかっていません。

その程度の変更で再生回数が5倍まで伸びているということを考えると、やはり可能な限り動画は英語対応しておくべきなのでしょう。

☑ 動画を英語対応したら再生数は5倍になった

収益の比率は再生回数と比例しない

ちなみに、細かい比率は控えておきますが、収益という点では東南アジアからの再生に対する収益性は、ちょっとイマイチでした。 再生回数に対する収益が、とても低いようです。

東南アジア諸国では、おそらく広告に対する単価がまだまだ低いのだと思います。

収益の面で言うと、再生数3位のアメリカからの収益が一番良く、続いて日本の数値が良かったです。

 

こういう部分でも国ごとの特徴が出てくるので、海外向けに動画を公開するのはそれだけでも面白いですね! 動画のジャンルによって、また再生数や収益の比率がガラリと変わってくるはずです。

まとめ

  • 英語人口は日本語人口の11倍
  • 旅動画を「日本語タイトル・日本語字幕」ではなく
    「英語タイトル・英語字幕」で公開してみた
  • そしたら、再生数は実質5倍になった
  • 再生回数と収益は比例しない
    (先進国と新興国で、広告の単価が異なると思われる)

 

動画を海外向け、英語対応するべきかどうかは悩ましいところですが、ぼくの結論としては「出来るなら積極的にやった方が絶対良い」です。 

音声まで英語にするのはなかなか難しいところですが、英語タイトル、英語字幕ぐらいであれば労力や難易度はタカが知れてますよね。

 

何より、動画はその動画の映像そのものがメインコンテンツです。 その言語が多少不得意であったとしても、動画の映像自体の需要があれば、海外からの再生数を伸ばすことは可能です。

そしてその方が、再生数の絶対的な向上、そして収益化にもいい影響を与えるはずです。

以上、ご参考までに。 それでは!

 

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