VPNについて詳しく解説します
- フリーWiFiをよく使っているのですが、もしかしてこれって危険なんですか?
- フリーWiFiに接続することで起きるセキュリティのリスクを知りたいです
- もし自衛で対策する場合、何をすればいいのか、サクッと教えてください
この記事では、以上の疑問にお答えします。
カフェやフリーWiFiなどのフリーWiFiのサービスを利用してインターネットに接続することは当たり前のこととなっています。
パケットの節約でフリーWiFiを使うというのももちろん、出張やテレワークなどでフリーWiFiを利用する場合など、多くの場面で公共のフリーWiFiに接続する場面がありますよね。
しかし、フリーWiFiには大きなリスクが潜んでいます。
昨今はハッキングやサイバー攻撃などが急増しており、フリーWiFiを利用したハッキングや情報の盗難など…フリーWiFiには様々なリスクがあります。
この記事では、公共のフリーWiFiにが危険な理由と、その対処方法を解説しています。
ぜひ最後までご覧下さい!
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目次
この記事のポイント!
- カフェやホテルのフリーWiFiは無防備な状態で接続すると、通信内容を盗まれるリスクがある
- 店舗によってセキュリティレベルはバラバラなので、基本的には自衛が基本
- VPNサービスで暗号化することで、フリーWiFiのリスクは大幅に下がる
【結論】公共のフリーWiFiはそのまま接続すると危険
結論からいうと、公共のフリーWiFiはどのようなものであれ、無防備で接続するのは危険です。
フリーWiFiというのは、基本的に利用者が同じネットワーク上に接続するということになるため、悪意のある利用者(ハッカー)がいた場合、データの傍受や盗難、攻撃などのリスクがあります。
フリーWiFiに無防備な状態でパソコンやスマホなどを接続した場合、以下のようなリスクが発生します。
フリーWiFiで発生するリスク (発生率の高い順)
- 通信データや通信内容の傍受
- 共有されているフォルダなどへのアクセス
- 偽のフリーWiFiへの接続を誘導
- 中間者攻撃 (通信に割り込んで通信内容を盗む)
一番多いのは「通信データや通信内容の傍受」です。
通信を盗もうとしているハッカーが同じフリーWiFiのネットワークに接続していると、特殊なツールを使うことで、別の利用者の通信内容を盗み見ることが出来てしまいます。
盗まれる可能性があるデータとしては、以下のようなものが含まれます。
- 氏名や住所などの個人情報
- Webサービスやネットバンクのログイン情報
- クレジットカードの番号
- プライベートなメール、チャットの内容
- どのようなサイトを見ていたかの履歴
- 業務上のメールや文書、ファイル
他にも、ノートパソコンの共有設定を公開したままにしてしまうと、同じネットワークに接続しているユーザが共有フォルダに接続できてしまったり、NWに見せかけた偽のネットワークに接続させて、その通信内容をすべて盗んでしまう…
…といった、さまざまなリスクがあります。
これはフリーWiFiだけの話ではなく、どのようなフリーWiFiでもセキュリティのリスクがある、ということですね。
【図解】フリーWiFiはこうなっている
具体的に、公共のフリーWiFiがどのようになっているかを図にまとめてみました。
多くのフリーWiFiでは、このように宿泊者同じアクセスポイントに接続する方式となっています。
そのため、悪意のある利用者・ハッカーがいた場合、そのようなハッカーと同じネットワークに接続することになってしまいます。
たとえ周辺にいて、同じネットワークに接続していたのだとしても、誰がどんな不正行為を行っているかなんて、なかなか簡単に見分けがつくものではありません。
時々、ホテルなどのでは、部屋ごとに別々のWiFi・アクセスポイントに接続する形式もありますが、この場合は別々のネットワークに繋げることになるため、こちらは多少安心ではあります。
しかしそれでもフリーWiFiである以上、完全に安全であるとは言い難い状態です。
【疑問①】ログイン時の認証・規約同意ページはセキュリティに影響はある?
フリーWiFiによっては、ログイン時に規約に同意する認証ページがある場合もあります。
例えばスターバックスでは、このようなログイン画面が表示されるようになっています。
そのままではフリーWiFiには接続できず、「インターネットに接続」のボタンを押すことでWiFiのインターネット接続が利用できる、という形式です。
しかし規約同意画面は、セキュリティの高い・低いにはほぼ影響ありません。
これらはあくまで、WiFiを提供するサービス・店舗側が利用規約の合意を得るためとして表示しているものであり、この同意のページのステップがあるからといって、セキュリティが向上するわけではないのです。
実際にデータの傍受をしようとするハッカーも、ただ単純にこの認証ページで合意ボタン押してしまえば、他のユーザと同じネットワークに接続可能です。
ということはそのあとは、認証ページのない普通のフリーWiFiとなんら変わらないということになります。
結局のところ、フリーWiFiを使う場合には利用者側での対策が必要不可欠です。
サービス・店舗側のセキュリティレベルは統一されておらず、しっかり対策されている店舗の方が少ないと考えたほうがいいでしょう。
店舗側のセキュリティレベルや、どのような人が接続しているかわからないような状況では、自分自身で身を守るという考え方が必要です。
身も蓋もない話ではありますが、これがフリーWiFiの現状です。
【対策】VPNサービスで通信を暗号化しよう
個人でできる対策としては、VPNサービスを利用して通信を暗号化するのが最も簡単で、そして確実です。
VPN接続とは
通信をすべて暗号化するので、同じネットワークにいるハッカーなどは傍受が非常に困難となる。
VPN接続サービスを使うとこのように、皆さんのデバイスからインターネットまでの通信をそのまま暗号化してつなぎます。
ハッカーがたとえ同じネットワーク内に居たとしても、デバイスからインターネットまで暗号化されているため、データを盗むことが非常に困難になります。
(理論上は暗号化した通信を解読することは可能なのですが、解読することは非常に難しく時間もかかるため、ほぼ不可能なレベルまでデータを守れるといってもいいでしょう。)
VPN接続をすることで、以下のような情報やデータを盗聴から守ることができます。
VPN接続で守られる情報
- IPアドレス
- 位置情報
- 検索履歴・閲覧履歴
- 入力したパスワード
- 送信したデータの内容
- 個人情報
これらの個人情報や、業務上の重要なデータなどを取り扱う場合、フリーWiFiを使う際にVPN通信で暗号化することは基本中の基本です。
目に見えないものなのでわかりづらいですが、無防備な状態で通信をしているデバイスから真っ先に狙われます。
VPNで暗号化しているというだけで、ハッカーからすると「ほぼ手出しできない状態」「解読しようとするにもコストに見合わない」ことになります。
つまり、VPNサービスを使うことで、フリーWiFiを大幅に安全に利用できるようになります。
オススメはNordVPN
こうしたVPNサービスですが、無料ではなく有料サービスを利用することを強く推奨します。
無料のVPNサービスも存在しますが、これらのサービスは出所が怪しいものも多く、逆にこうしたVPNサービスを利用することで個人情報や閲覧履歴などが抜き取られてしまう可能性もあります。
せっかくセキュリティを高めるためのVPNなのに、無料のサービスを使ったがゆえにそこから情報が流出してしまってはまったくの逆効果ですよね。
当ブログでは、有料VPNサービスの中で「NordVPN」をオススメしています。
NordVPNは元々、北欧発のサービスです。
海外のネット利用で個人のプライバシーやデータを守ったり、監視の強い国で安全に通信していくことを目的に、様々な仕組みを多く導入しています。
NordVPNは国内利用者も増加中
このNordVPN、日本国内でも最近、急激に評判となっており、海外赴任・海外出張での利用も含めてユーザ数が増加傾向にあります。
こちらは、それぞれのVPNサービスの、日本国内での過去5年間の検索数の推移を比較してみたものです。
グラフの青色の線が、NordVPNが検索された回数を示しています。
2021年頃までは他の主要VPNサービスと大きな差はなかったものが、ここ1〜2年で急激に検索される頻度が増え、利用者が増えているということがわかります。
NordVPNは現在、日本人に最も選択されているVPNサービスです。
NordVPNの特徴、およびサービス内容も以下の通り、まとめておきますね。
- 59カ国のVPNサーバに接続可能
- 全世界、5419台のサーバを配備
- Windows、Mac、Linux、iPhone、Androidなど、多種多様なOSに対応
- Chrome、Edge、Firefoxなどのブラウザ用拡張機能も提供
- 1アカウントで6端末まで利用可能
NordVPNのオプションや、技術的な特性についてもまとめました。
このように、技術的にも最高水準の安全基準でインターネットが利用できるようになっています。
- AES 256bitの暗号化を使用
- 「IKEv2/IPsec」「OpenVPN」「NordLynx」の3種類のVPNプロトコルに対応
- ノーログポリシー (通信・接続履歴などを記録しない)
- キルスイッチ機能 (VPNサーバと接続が切れた場合にNWを自動停止する)
- 固定IPが取得可能
- VPN利用を特定困難にする「難読化サーバ」が利用可能
- 世界最高水準の匿名性で通信する「Onion Over VPN」が利用可能
- コマンドラインからのVPN接続の制御
まとめ
以上、フリーWiFiは危険なのかどうか、その理由と対策まとめでした。
この記事のポイント!
- カフェやホテルのフリーWiFiは無防備な状態で接続すると、通信内容を盗まれるリスクがある
- 店舗によってセキュリティレベルはバラバラなので、基本的には自衛が基本
- VPNサービスで暗号化することで、フリーWiFiのリスクは大幅に下がる
フリーWiFiは多くの場所で開放されて自由に使えるようになっていますが、実際には無防備に使うのは危険なことだということを、ぜひ覚えておいて下さい。
個人的な利用であっても個人情報やプライベートなデータを抜かれる場合もあります。
お仕事で使う場合には更に要注意です。
今や、セキュリティは自分で守らないと、全く知らないところでお仕事のデータが盗まれる・流出する可能性があるような時代です。
月額数百円でフリーWiFiの脅威のほとんどが回避できるのだから、必要経費だと、ぼくは思います。
以上、ご参考までに。
それでは!