Windowsについて詳しく解説します
先日発生したPC起動エラーについて、備忘録程度に置いておきます。
過去にもブートセクタの不良などで起動出来なくなることがあったPCですが、今回はまた違う起動エラーが発生しました。
通常、PCを起動すると数秒してBIOS画面(PCメーカーのロゴなどが表示されたもの)が出てくるのですが、それすらも表示されなくなってしまったのです。
今回は、どうやら経年劣化したハードウェア側の問題だったようです。 一応、応急処置的になんとか起動しましたが…。
とりあえず、その顛末を書いておきます。 ご参考程度にどうぞ。
ブートセクタの不良についてはこちらの記事をどうぞ
Windows7が起動しなくなったので、ブートセクタを修復してみました。 その1 『Windowsディスクからの起動』 | Tipstour
Windows7が起動しなくなったので、ブートセクタを修復してみました。 その2 『diskpartコマンドでの修復』 | Tipstour
目次
状況をまとめてみる
さて、改めてPCが起動しない状況について、まとめてみます。
- PC作業中に突然ブルースクリーン、その後強制終了
- STOPエラーは「0x0000003B」
- 再び電源をONにするも、ディスプレイには何も映らない(真っ黒な画面)
- 電源は入るがBIOS起動画面が出てこない
- 何度か電源のON/OFFを繰り返すも、BIOS起動画面は出てこない
- 電源をOFFにして少し待ってから起動するも、結果は同じ
BIOS画面が出てこない原因とは…
始めの起動画面、いわゆるBIOS起動画面が出てこない場合、考えられるのはハードウェアの不調です。
PC内部のメモリや電源、ビデオカード、あるいはマザーボードが不調な場合、このように真っ黒な画面のまま、何も立ち上がってこない場合があるというわけです。
やはりこうしたエラー、長年使い続けていたPCでよく起こる事態のようです。
ぼくのPCも2012年購入のデスクトップで、今までも電源の不調などをなんとか乗り越えてきた猛者だったのだけど、メモリやマザーボードが壊れてしまったということであれば、流石に寿命なのかなあ…という気もしますね…。
ただ、諦めるのはまだ早い。 せめて一度でもいいから起動するまで持っていって、データの最終バックアップおよびデータ消去だけでもさせてもらいたいところ!
ケースを開けてみた
とりあえず電源をONにした状態のまま、ケースを開けて中のマザーボードやメモリをチェックしてみます。
…と、実際に開けて見てみると、すぐさま異変に気付く。
赤いランプが点灯している。
赤いランプの正体
どうやらこれ、メモリエラーを示すランプのようです。 「DRAM_LED」というランプが点灯していました。
調べてみると、ほぼ同じ現象に見舞われている方のページがありました。
PCが起動しない!マザーボードのDRAM LEDが点灯→EPUをオフにしたり最小構成にしたら復旧した | TeraDas-テラダス
今まで問題なく動いていたのに、どういう事なのかと思い、マザーのマニュアルをさらに読むと、LEDの上の「MEM OK!」というボタンを押すとメモリとの相性の調整。というか、タイミング調整を自動でやってくれる。との事。
ぼくもまさしく、ASUS製のマザーボードでした。 どうやらこの「MEM OKボタン」を押すと、メモリチェックなどを自動で行ってくれるということのようですね。
MEM OKボタンを押してみた
いざ物は試し、ボタンを押してみましょう。 ボタン自体はとても小さいので、ボールペンなどでカチッと押してみます。
すると、赤いランプ点滅を開始。 PCが再起動をはじめました。
そうして何度か再起動・ランプ点滅を繰り返すも、改善せず。 BIOS起動画面は立ち上がってきません。
先ほどの記事の方もこの操作だけでは改善しなかったようなので、同様に次の手を試してみよう。
USBケーブル等を外して、再チャレンジ
USBケーブルや外付けHDD、ビデオカードなどを取り外した最小構成でメモリチェックを行うと上手くいく場合があるとのことで、ぼくもいろんな機器を順々に取り外しながらトライ・アンド・エラーしてみます。
まずはPCの電源を落とした状態で、外付けHDD含めたUSB機器をあらかた取り外してみます。
この状態で、再度メモリチェック。 MEM OKボタンを押してみると…。
おおっ! BIOS起動画面ではないが、何やら画面に表示された!
Memory OK! succeeds in system booting!
Enter BIOS setup menu and save the memory settings,
or visit ASUS website (www.asus.com) for latest BIOS version.
先ほどは上手く実行されなかったメモリチェックが、USBケーブルを取り外した後にリトライしたところ上手くいったということのようですね。
本当にUSBケーブルを取り外したことによる変化なのか、それとも更に何度か試していたら同じように表示されていたのかはわかりませんが、なんとかなりそうです。
キーボードを接続してBIOS画面へ
この時点でPS/2規格のキーボード(この画像の紫の端子です)を接続して、F1キーを押してBIOSの設定画面へ移動します。
ホッ。 BIOS設定画面が表示されました。
といっても、ここで何か設定変更をするということもないので、そのまま設定画面を終了して、PCを再起動してみます。
その後は正常なBIOS起動画面、メーカーロゴの画面が表示され、ほどなくしてWindowsの起動画面も立ち上がってきました。
ハードウェアが根本的に改善されたわけではないので、再発する可能性は大いに考えられます。
まあとりあえず現状では起動さえしてくれればよかったので、早々にデータの最終バックアップを取ることにしよう!
スポンサードリンク
まとめ
- 突然ブルースクリーンになって、BIOS起動画面が表示されなくなった
- マザーボードのメモリエラーの赤いランプが点灯していた
- メモリチェックボタンをクリックして、自動メモリチェックを実行
- USBケーブルを全てはずした状態でメモリチェックしたら、上手くいった
- BIOS設定画面を終了、PCを再起動したらWindowsまで立ち上がった
今回の処置ですが、あくまでASUSのマザーボードでの操作になるので、他者のマザーボードだとまた操作や対応が異なると思われます。
そこはあくまで、ぼくの体験の備忘録として参考程度にしてもらえれば…と思います。
しかしながらこのWindowsPCも、かれこれ5年以上使っているものになるので、ちょうど買い替えをしようとしていたところなのでした。
今回のエラー、まさしく次のPCを注文した次の日に発生したものなんですよね。(笑) データの最終バックアップと、データ消去ぐらいまではまだ動いてくれそうなので、助かりました。
以上、あくまでご参考までに! それでは!
PCが起動しなくなった時の確認ポイント、別記事にまとめています
Windowsが起動しなくなったらまず確認するべき8つの項目 | Tipstour