ChatGPTについて詳しく解説します
- ChatGPTを使用して1人で面接練習したい
- 企業の価値観やビジョンにピッタリ合う回答を準備したい。
- コピペで使えるプロンプトとテンプレートを教えてほしい
この記事では、以上の疑問にお答えします。
面接の準備は、多くの方が頭を悩ませるポイント。
求められるのは、企業が大切にしている価値観やビジョンを理解し、それに基づいた適切な回答です。
そこで、ChatGPTの力を借りて、より効果的な練習をしてみませんか?
具体的には、自分の経歴やスキルを踏まえながら、企業のビジョンや目標に合わせてChatGPTを活用する方法を詳細に解説します。
さらに、記事の中では、特に役立つツールとして、以下の3つのプロンプトを紹介します。
コピペで使える3つのプロンプト
- 面接の一般的な質問と回答例のプロンプト
- 詳細な質問に対応する深掘りプロンプト
- ChatGPTによる回答の添削プロンプト
これらのプロンプトを使用すれば、企業が重視するポイントに対応した効果的な回答を身につけ、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。
目次
著:I/O編集部
TipstourのChrome拡張記事を寄稿しました! 工学社さんより、ChatGPT×Chrome拡張機能を使ってより便利にChatGPTを活用する方法をまとめた書籍に、当ブログの記事が本書の1章に掲載されています。 |
企業情報・自己紹介情報・出力形式をChatGPTにインプット
まず、企業独自の質問に備えて、ChatGPTに企業の情報をインプットさせます。
企業はあなたがどれだけ企業を勉強してきたかを面接時に確認することでしょう。
また、あなたのスキルや経験が企業にどのように生かせるのか分析するために、あなたの情報もChatGPTにインプットさせます。
これらの情報をもとに、ChatGPTは企業とあなたにマッチした面接時の質問内容と回答例を提供できるようになります。
ChatGPTに企業の情報をインプットさせるために、カスタム指示(Custom Instructions)の機能を使用します。
カスタム指示(Custom Instructions)の使い方を詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
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企業の情報をChatGPTにインプットする
面接練習を行う際に、企業に関する具体的な情報をChatGPTにインプットしておくことで、より現実的な状況での練習が可能になります。
ChatGPTに企業情報をインプットするための手段として、カスタム指示「Custom Instructions」の機能を使います。
ChatGPTにインプットする内容は、以下のテンプレートを参考にしてみてください。
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【テンプレート】
### 企業情報について
#### 企業基本情報
- 企業規模:(例:大企業)
- 業種:(例:IT)
#### 企業ビジョン・ミッション
- 企業ビジョン:( 例:テクノロジーで人々の生活を豊かにする)
- 企業ミッション:( 例:高品質なアプリケーションで顧客のビジネスをサポートする)
#### 事業内容・製品・サービス
- 主要事業: (例:アプリケーション開発、保守・運用サービス)
- 代表的な製品・サービス: (例:「BizApp」(ビジネスプロセス管理)、「CareMaintain」(アプリケーション保守サービス))
#### 組織文化・働き方
- 企業文化:( 例:実績とスキルを重視し、革新と卓越を求める)
- 働き方: (例:在宅勤務可能、コアタイム制)
#### 社会貢献・CSR活動
- 社会貢献の方針: (例:IT教育支援、地域社会への貢献活動)
#### 採用情報
- 希望する人材像: (例:技術力とコミュニケーション能力を兼ね備えた人)
ChatGPTに、企業情報をインプットする具体的な手順は以下の通りです。
①テンプレートの赤字の個所を面接時の企業情報に変更してください。
②作成したテンプレートをコピーします。
③ChatGPT画面左下の3点マークをクリックします。
④カスタム指示(Custom Instructions)をクリックします。
⑤企業情報を、カスタム指示(Custom Instructions)の下側の項目にペーストします。
⑥保存して完了です。
自己紹介情報をChatGPTにインプットする
面接練習をするときに、自分の過去の経験や得意なことをChatGPTに教えておくと、実際の面接に近い状況で練習できます。
これによって、面接でよく聞かれる質問に、自分らしい良い答えを見つけやすくなります。
ChatGPTにあなたのプロフィールを教えるために、ChatGPTのCustom Instructions(カスタム指示)の機能を使います。
以下に具体的なプロフィールのテンプレートを用意しました。
このテンプレートを、ChatGPTのCustom Instructions(カスタム指示)に入力します。
注意点として、氏名や住所、具体的な企業名などは情報流出対策のため、入力しないでください。
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【テンプレート】
### 基本プロフィール
- 経歴概要: (例:IT企業で3年のプロジェクトマネジメント経験)
- 転職回数: (例:1回)
### スキルと成果
- 主な成果: (例:新規プロジェクトで売上を20%向上)
- 強み: (例:コミュニケーション能力、問題解決力)
### 応募意欲と適性
- 応募ポジションと適性: (例:マネージメントスキルを活かしたい)
- 応募理由: (例:企業のビジョンに共感)
### 過去の成果と失敗
- 自慢できる成果: (例:コスト削減に成功)
- 大きな失敗: (例:プロジェクト遅延)
- その失敗から学んだこと: (例:リスクマネジメントの重要性)
ChatGPTに、プロフィールをインプットする具体的な手順は以下の通りです。
①テンプレートの赤字の個所を、あなたのプロフィールに変更してください。
②作成したテンプレートをコピーします。
③ChatGPT画面左下の3点マークをクリックします。
④カスタム指示(Custom Instructions)をクリックします。
⑤プロフィールを、カスタム指示(Custom Instructions)の上側の項目にペーストします。
⑥保存して完了です。
出力形式をChatGPTにインプットする
模擬面接の練習をより実際に近い状況で、かつ自然な日本語でになるように、ChatGPTを設定します。
そのためには、ChatGPTが出力する文章が自然な日本語であること、そして質問に対する回答が明確でわかりやすい形になっていることが重要です。
そのために、ChatGPTの「Custom Instructions」機能を使って出力形式を調整します。
具体的には、以下の4つの項目を設定します。
出力形式に設定する内容
- 文章の構成
- 形式
- スタイル
- ターゲット層転
この設定を行うことで、ChatGPTを使った模擬面接練習がより実用的で自然なものになります。
出力形式のテンプレートをご用意しました。
テンプレートをカスタム指示(Custom Instructions)の下側の項目に入力してください。
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### 出力形式の設定
#### 文章の構成
- 題名:質問に関連する題名を出力
- 本文:回答とその理由を明確に述べる
#### 形式
- リスト:要点を短いフレーズでまとめる
- 段落:詳細な説明は段落形式で、自然な日本語と敬語を用いる
#### スタイル
- 自然な日本語と敬語:面接の文脈で用いることを想定し、敬語を基本として自然な表現を用いる
- 敬称での企業呼称:模範解答においては、応募者の立場から企業を指す場合は“貴社”を用いる
- シンプル:専門用語は避け、一般的な言葉で表現する
#### ターゲット層
- 面接を控えた新卒生または転職希望者
ChatGPTのカスタム指示(Custom Instructions)に出力設定を行う具体的な手順は以下の通りです。
①テンプレートをそのままコピーします。
②ChatGPT画面左下の3点マークをクリックします。
③カスタム指示(Custom Instructions)をクリックします。
⑤テンプレートを、カスタム指示(Custom Instructions)の下側の項目にペーストします。
先ほど企業情報をペーストした個所に、追加でペーストします。
⑥保存して完了です。
これでChatGPTの設定が完了しました。
お疲れさまでした。
プロンプト①ChatGPTで質問集と回答例を作成する
ChatGPTの設定は完了しましたか?
まだの方は、ChatGPTの設定を行ってから面接練習を行うことをおすすめします。
ChatGPTの設定をしておくことで、あなたのプロフィールと、企業が求める人材に見合った回答ができるようになります。
それでは、実際にプロンプトを実行して、面接練習を行ってみましょう。
面接の質問にどう答えたらいいのか、わからないという方に、質問集と回答例が出力されるプロンプトのテンプレートをご用意しました。
このテンプレートを使用することで、良い答えの例を見て、自分もそれに近い答えを考えられるようになります。
最初から良い答えの例が載っているので、それを参考に自分の答えを考えます。
実際の面接でよく出る質問とその回答例があるので、自分も同じような良い答えを考えやすくなります。
プロンプトのテンプレートを使用する手順
①以下のテンプレートをコピーしてください。
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【テンプレート】
- 出力形式:指示③~⑤は1つずつセットで出力する
- 追加情報:企業情報の詳細はカスタム指示を参照し、質問や回答例に反映させること
- 質問数:2個
- 模範回答数:2個
*指示①:提供された企業情報をもとに、企業が必要な人材を短く分析してください。
*指示②:指示①の分析結果を指示③~⑤に反映させること
*指示③:面接(序盤・中盤・終盤)によくある質問を行ってください。
*指示④:質問の目的を解説してください。
*指示⑤:回答例を作成してください
*オプション項目
②ChatGPTにペーストします。
③テンプレートの赤文字の部分を設定します。
面接を序盤・中盤・終盤の中から1つ選択し、質問数と、回答数を入力してください。
④プロンプトを実行します。
⑤あらかじめカスタム指示で設定しておいた情報をもとに、企業が求める人材が分析されます。
⑥続いて、面接の質問と、質問の目的、回答例が出力されます。
⑦途中でChatGPTの出力が途切れた場合、「つづき」と入力します。
そうすると、途切れたつづきの文章が出力されます。
プロンプト②回答に対する深堀に備える
面接で自分が答えた後、もっと詳しく聞かれたらどうしようと不安ではないですか?
想定外に深堀された場合、頭が真っ白になりそうですよね。
そんなあなたのために、深堀に備えるプロンプトをご用意しました。
このプロンプトを使用することで、面接官が自分の回答に対して深堀した場合の練習になります。
事前に考えられる追加の質問と、その答え方を知っていると、面接で詳しく聞かれたときも安心です。
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【テンプレート】
*指示①:質問5の回答1に対して、深堀した質問をしてください
*指示④:質問の目的を解説してください。
*指示⑤:模範的な回答例作成してください
面接官のタイプ:いじわるな面接官
プロンプトの赤字の個所は変更して使ってください。
プロンプト③回答をChatGPTに添削してもらう
面接の答えを自分で考えたけど、それが正しいのか、効果的なのか不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ChatGPTに添削してもらうことで、自分の答えが、どこが良くて、どこを改善すればいいのかが明確になります。
すぐにフィードバックがもらえるので、短時間で自分の答えを改善できます。
ChatGPTに添削してもらうための、コピペで使えるプロンプトのテンプレートをご用意しました。
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【テンプレート】
*指示①:提供された企業情報をもとに、企業が必要な人材を短く分析してください。
*指示②:指示①の分析結果を指示③~④に反映させること
*指示③:面接(序盤・中盤・終盤)によくある質問を行ってください。
*指示④:質問の目的を解説してください。
*指示⑤:ユーザーに回答させてください。
*指示⑥:ユーザーの回答に対してコメントと添削を実行してください。
*指示⑦:指示③に戻る。オプションの質問数に達するまで繰り返す。
*オプション項目
・出力形式:指示④~⑤は1つずつセットで出力する
・追加情報:企業情報の詳細はカスタム指示を参照し、質問や回答例に反映させること
・質問数:2個
添削の手順
①テンプレートをコピーしてChatGPTに入力します。
②テンプレートの赤字の部分を修正します。
面接の序盤、中盤、終盤から1つ選択し、質問数を入力します。
③プロンプトを実行します。
④あらかじめカスタム指示で設定しておいた情報をもとに、企業が求める人材が分析されます。
⑤ChatGPTが面接官になり、質問してくるので、それに回答します。
ここでの回答は、マイクで音声入力すると、臨場感が出て練習になります。
⑥ChatGPTがあなたの回答に対してコメントと添削を行います。
かなり的確に添削され、大変参考になります。
⑦プロンプトで入力した質問数が完了するまで繰り返されます。
ChatGPTを面接練習に使用している実態について
ChatGPTを使って面接練習を行っている人は実際にいるのでしょうか?
また、ChatGPTが面接練習に有効なのか客観的な意見を拾ってきました。
Twitter上で、ChatGPTを使った面接練習について検索すると、5件/月程度のツイートがみつかりました。
多くの人が良い体験をしているようで、「自信がついた」とか「自己肯定感が高まった」といったポジティブな反応が多かったです。
さらに、ChatGPTが面接官役として質問の深堀を的確に行えるようで、これが非常に役立つと感じる人もいました。
まとめ
この記事では、ChatGPTを使った1人でもできる面接練習について解説してきました。
あなたの志望する企業や、あなたのプロフィールに合わせて、ChatGPTを設定する方法が理解できたでしょうか。
具体的には、カスタム指示(Custom Instructions)の機能を使うことによって、カスタマイズ性が向上し、実際の面接に役立つ練習を行うことができるようになります。
また、コピペして使えるプロンプトのテンプレートを3つご用意しているので、すぐに実践できます。
この記事のポイント!
- ChatGPTを使って1人で練習できるプロンプトを3つ紹介
- あなたと企業にマッチしたChatGPTの設定方法を詳しく解説
今ではChatGPTを使って面接練習をするのは、当たり前になりつつあります。
面接を受ける方も、面接する側もChatGPTを使って面接練習してみてはいかがでしょうか。
また、あなただけのプロンプトのテンプレートを作成して、面接練習したいという方は、テンプレートの作り方の記事もおすすめします。
あわせて読みたい
さらに、企業やプロフィール情報を、ChatGPTに1500文字以上インプットさせたい方は、コードインタプリタ機能もおすすめです。
コードインタプリタについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
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以上、参考までに。
それでは!