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Skebを使ってみたいんだけど、一体どんなサービスなの?

利用にかかる手数料やメリットなどをまとめて教えてほしい!

…という方のために、この記事ではSkebについてとりあえず知っておきたいことをすべてまとめました。

 

このブログ・Tipstourでは以前、クリエイター支援のサービスであるPatreonFANBOXについてご紹介しました。

今回ご紹介するSkebもまた、イラストレーターを支援する・イラストで収益を稼ぐためのサービスです。

 

Skebを一言で説明すると「イラストを有償でリクエストできるサービス」ということになりますね。

クリエイター側としては、これを使って自分のイラストで報酬を受け取ることが出来ます。

この仕組みについて、この記事ではクリエイター側が知っておきたいことをすべてまとめました。

早速みていきましょう。

 

この記事のポイント!

  • Skebはイラストリクエストを受けるオンラインプラットフォーム
  • クリエイターは自由に価格を設定し、二次創作も可能
  • 海外からのリクエスト受付やアダルトコンテンツの取り扱いもあり

 

【概要】Skebとはこんなサービス

Skebは、ファン(クライアント)からリクエストを受け取り、そのリクエストに答えてイラストを描いて報酬をいただく、というサービスです。

もともとは同人イベントなどで、スケッチブックを渡してイラストを描いてもらうという「スケブ」という文化があり、これをオンライン上で実現できるようにしたサービス、という前提があります。

この仕組みを使って、イラストレーターや声優などは、コンテンツをつくることで収入を得るという副業をすることができます。

公式ページはこちら

 

利用者(クライアント)の側からすると「自分の好きな絵師さんに自分好みのイラストを描いてもらえる」というサービスであり、とても魅力的なサービスとして、近年急激に流行しています。

公式の発表したデータによると、2018年11月からリクエスト数はうなぎのぼりで増加しており、2020年7月時点で総リクエスト数は10万件、総取引金額は7.1億円にまで達しています。

 

改めて考えてみると、これまで意外となかったサービスです。

クライアントからすれば自分好みのイラストを自由にリクエストでき、クリエイターからすれば自分のスキルやセンスを活かしてコンテンツをつくることで報酬を得ることが出来る。

そのやり取り自体はいつの時代でも可能だったものですが、それを実際に気軽に実現してくれるサービスというものはこれまで存在しませんでした。

「有償でリクエストをする」ということのハードルは、とても高かったのです。

【特徴①】クリエイターは自由に報酬額を設定できる

報酬のことをコミッションと呼びますが、このコミッションはクリエイター側が自由に設定することができます。

この価格設定は各クリエイターのページで確認可能で、このように「おまかせ金額」という部分に、設定したコミッション金額が掲載されています。

(また、作品数や締切の厳守率なども、ここから確認できるようになっています。)

 

このように自由に設定が可能ですが、Skeb全体的な相場としては、

  • 新しく始めたクリエイター:3000円〜1万円
  • 人気クリエイター:3〜5万円

という価格設定が、どうやら一般的なようですね。

 

この辺はまさしく「需要と供給」次第ですので、強気に価格設定してみてもいいですし、自分の実力的には数千円ぐらいかな…という場合は、低めに設定して様子を見てもてもいいでしょう。

もし、その価格でリクエストが沢山来るようなら、それはあなたの作品に対する需要が高いということなのでコミッションを高く変更しても良いと思います。

【特徴②】二次創作・アダルトコンテンツなども可能

Skebでは、特定の作品を描く二次創作もOKです。

いわゆるファンアートというものですが、Skebでは「二次創作公認プログラム」として、二次創作として作られたコンテンツのコミッションの10%を原作の著作権者に支払うというシステムを導入しています。

これは全ての作品の著作権者に自動的に支払われるわけではなく、あくまでSkebに申請した著作権者にのみコミッションの一部が支払われる…という仕組みです。

 

また、Skebではアダルトコンテンツのリクエスト、および創作もOKとなっています。

こうしたコンテンツは「NSFW」(Not Safe for Work)と表示され、自動的にゾーニングされる仕組みです。

Skebではこの基準を「街頭にポスターとして掲示して問題ないか」を判断基準とするとガイドラインに掲載しています。

 

ざっくりまとめれば「○○という作品の○○というキャラのR18な絵を描いてください!」というリクエストも可能だし、それを受けることも可能ということになりますね。

これによって、幅広いコンテンツのリクエスト・創作が可能になるので、アダルトコンテンツを作っているクリエイターにとっては数少ない、新たな収入源の1つです。

 

  ちなみに、別記事で紹介している「Patreon」「FANBOX」でもアダルトコンテンツの投稿が可能です。

こうしたクリエイター支援サービスでは、アダルトコンテンツは比較的許容されているという印象があります。

【進め方】リクエスト→納品への流れ

さて、クリエイターがリクエストを受ける全体の流れとしては以下の通りです。

  1. Skebで募集を開始する
  2. クライアントからリクエストがくる
  3. リクエストを承認する (リクエストを受けることを決める)
  4. コンテンツを作る (イラスト・ボイス)
  5. コンテンツを納品する
  6. 報酬を受け取る

 

Skebのリクエストの流れは、かなりシンプルに作られています。

というのも、クライアントとのやりとりは「リクエストの受け取り」「コンテンツの納品」のみに限られているからです。

通常、金銭のやり取りを行う場合、クライアントからの要望や指示、変更の依頼などが来るのが常です。

不特定多数のクライアントとこうしたやり取りをすることになる場合、そこでなんらかのトラブルが発生する可能性も、大いにあります。

(例えば、せっかくイラストを描いて納品したのに、ある部分が気に入らないので描き直してほしい…などいった修正依頼で、作業量が大幅に増えてしまう…などです)

 

Skebでは、こうした細かいやり取りをかなり短縮化(制限とも言う)することによって、トラブルとなるクリエイターとクライアント感の交渉ごとを省いています。

この辺の「トラブルを避けるシステム」というのはかなり意識的に作っているようで、なるべくクリエイターにとって面倒が起きないようにつくられています。

これはクリエイター側からするとかなりのメリットであるといえますね。

【利点】Skebのメリット

ざっと、Skebを利用するメリットをまとめてみます。

【メリット①】誰でもスキルを生かして報酬が受け取れる

やはり一番はこれでしょう。

イラストレーターや声優が、そのスキルを使って報酬を受け取る方法はかつては非常に限られていました。

少なくとも企業から案件をもらい、それに従ってコンテンツを納品しないといけません。

ということは、要求されるスキル水準も当然高くなってきます。

 

「趣味でお絵かきをしているけど、プロレベルではない」という、いわゆるアマチュアクリエイターがそのスキルで収入を得る方法はほぼゼロだったのところに、こうしたSkebに登録して募集さえすれば、誰でも報酬を得られるようになったわけです。

「趣味を活かして報酬を得る」

ということが現実的に可能になったというのは、とても面白いメリットです。

【メリット②】受けたくないリクエストは受けなくてもOK

趣味の延長という部分でも、Skebにはメリットがあります。

それは、リクエストを貰ったとしても受けたくないリクエストは拒否できるという点です。

 

例えば、自分の好みでないシチュエーションなどのリクエストを貰った場合など…。

お仕事であればある程度妥協して取り組まないといけないものであっても、Skebの場合はクリエイター自身が自由にリクエストを受けるかどうかを選択できます。

具体的には「送られてきたリクエストを承認」することで、リクエストを受ける・受けないを決めることが出来ます。

ということで、趣味の延長で収入を得るという点からでも、Skebは自由度が高いサービスです。

基本的に、クリエイターを尊重してつくられているシステムということですね。

【メリット③】海外からのリクエストも受け付けることが出来る

また、Skeb自体は海外からの利用にも対応しており、自動翻訳機能でリクエストを受け取ることも可能です。

ということは、Skebを利用すれば日本国内限らず、海外・全世界のファンからリクエストを受け取ることができる、ということになります。

日本のイラストレーターは海外でも人気が高く、他の人にはない独自性さえあれば海外のファンからのリクエストを受けることも可能でしょう。

世界を相手にビジネス…副業をするという点でも、Skebは面白いサービスかもしれませんね!

  2020年8月時点では、全リクエスト中、2割が海外からの利用によるものと発表されています。

【費用】Skeb利用に関する手数料

さて、Skeb利用に関して、クリエイター側の手数料体系は以下の通りです。

  • 作品の納品時にコミッションからサービス手数料が引かれる仕組み
  • TwitterアカウントにSkebのURLを載せている場合は6.8%
  • そうでない場合は13.6%
  • 別途、銀行口座への出金手数料458円がかかる
  • Kyashに出金する場合の手数料は254円

 

大きく分けると、手数料は「サービス手数料」「出金手数料」の2つです。

サービス手数料はリクエストに応えて作品を納品した時に自動的に天引きされる手数料です。

出金手数料は、実際にそのお金を口座に入金してもらう際に支払う手数料ですね。

 

以前は、サービス手数料は15%と高額でしたが、利用者増加・リクエスト数増加に伴って、サービス手数料が大幅に引き下げられました。

こうした変更の経緯を見ても、やはりSkebがクリエイターを尊重しているサービスということがわかりますね…。

 

実際の手取り金額の例

ということで、仮に1万円のリクエストを受けた場合の、最終的な手取りの金額を計算してみましょう。

条件によってそれぞれの手数料額が変わってくるため、あくまで目安として見てもらえればと思います!

【サービス手数料】
1万円 × 6.8% = 680円

【銀行への出金手数料】
458円

【手取り】
1万円 - 680円 - 458円 = 8862円

 

1万円の場合、最終的な手取りは8862円です。

最終的な手数料率は11.3%となりますね。

これは一度の受取金額が大きくなればなるほど、出金手数料の割合が小さくなりますので、可能であれば報酬の受け取りは複数リクエスト分まとめて受け取るほうが、手数料上はおトクになります。

 

ざっくりと、受取金額に対する手取り額と手数料率をまとめてみました。

ご参考までにどうぞ。

コミッション
合計
サービス
手数料
出金
手数料
手取り金額手数料率
¥3,000¥204¥458¥2,33822.1%
¥10,000¥680¥458¥8,86211.4%
¥20,000¥1,360¥458¥18,1829.1%
¥30,000¥2,040¥458¥27,5028.3%
¥50,000¥3,400¥458¥46,1427.7%
¥100,000¥6,800¥458¥92,7427.3%

まとめ

以上、長くなりましたがSkebの利用にあたって、クリエイター側が知っておきたいことまとめでした。

 

この記事のポイント!

  • Skebはイラストリクエストを受けるオンラインプラットフォーム
  • クリエイターは自由に価格を設定し、二次創作も可能
  • 海外からのリクエスト受付やアダルトコンテンツの取り扱いもあり

 

繰り返しになりますが、Skebの登場によってイラストの趣味の延長で気軽に稼げるようになったのはとても面白いことです。

ぼくはこうした趣味を活かして稼ぐということが好きで、どんどんそうしたサービスが増えていけばいいなあ、と常に考えています。

世界的にも、Skebというサービスの検索数も増えていますので、今後ますますクリエイター・クライアントともに増えていくのは確実です。

 

興味があれば、ひとまずお試しで登録してみるのも良いのではないでしょうか?

公式ページはこちら

 

以上、ご参考までに!

それでは!