転職・仕事・副業について詳しく解説します
Patreonという仕組みをご存知でしょうか?
この記事では、Patreonという仕組みについて、知っておきたいことをわかりやすくまとめました!
ということでこんにちは、20代怠け者(@20sInvest)です!
Patreon(パトレオン)とは、クリエイターをインターネット上から直接支援することが出来るサービスのことです。
その名前の通り「パトロン」が語源のプラットフォームですね。
もともとパトロンは、音楽家や芸術家を経済的に支援した人たちのことを意味しています。
Patreonは、クリエイターのパトロンになるための仕組みです。
残念ながらPatreonは2020年4月時点では日本語ページがなく、英語でのみ利用可能です。
しかしながら世界中のクリエイターがこの仕組みを使っており、ファンから寄付を受け付けています。
詳しくはこの下にまとめていますが、このPatreonの仕組みだけで月14万ドル(1500万円!)もの大金を得ているクリエイターも存在します。
クリエイターのジャンルは多岐に渡ります。
- 漫画家
- イラストレーター
- コスプレイヤー
- YouTuber
- 旅ブロガー
- 写真家
- ゲームの制作
- レコードレーベル
- インディーズバンド
- カバーバンド
- 教師
- ダンサー
- Webサービス
インターネットの発展と、投げ銭の仕組みが作られたことによって、これまでに「お金にならないような趣味」とされていたことでも、ファンを獲得することで収入を稼ぐことが出来るようになりました。
また、昨今のようなコロナウイルスによってクリエイターが活動できない…というような場面でも、こうしたオンラインで支援する仕組みはとても便利です。
なぜPatreonが世界中のクリエイターから利用されているのか?
その辺りを詳しくご紹介していきますね。
目次
【特徴①】直接的にクリエイターを支援することが可能
Patreonの特徴は、パトロンとなることでクリエイターに直接的に支援をすることが可能なことです。
従来では「クリエイターが収益化をする方法」「クリエイターを支援する方法」は限られていました。
例えば漫画家なら、以下の方法を踏まないと収益化も支援も出来なかったわけです。
- 漫画家が作品を編集部に持ち込みする
- 漫画が採用され、連載される
- 漫画の単行本が発売される
- ファンが単行本を買う (ここで支援が成立)
これでは、限られたクリエイターにしか支援が出来ません。
ニッチすぎる漫画はそもそも②の時点で採用されませんし、単行本化もされないため、クリエイターまで支援が成立しないのです。
それに対して、Patreonはインターネットを通じてクリエイターが自由に支援を募ることができます。
ファンとのコミュニケーションや作品の公開をYouTube、Twitter、Facebookなどで自由に行うことができるので、少数であってもファンを獲得することで直接支援を簡単にすることが出来るようになりました。
また、Patreonは、アダルトコンテンツのクリエイターも登録可能です。
アダルトコンテンツは収益化の方法が限られているため、Patreonはある意味貴重な「エロコンテンツ製作者の収入源」でもあるわけですね。
世間一般には「ニッチ」な趣味であっても、それに共感するファンを獲得することができれば、収益化をすることが可能だ、ということです。
直接、クリエイターとファンとの間で金銭のやり取りをする必要もないため、海外のファンからの支援を受け付けるのも非常に簡単です。
Patreonに手数料を支払う必要はありますが、月額課金の仕組みをクリエイターが個人で作る・利用するのは非常に大変ですので「サブスクリプションの仕組みをPatreonに代行してもらう」という点だけでも、Patreonを利用するメリットは大いにあると言えますね。
【特徴②】単発ではなく継続課金の支援である
もう1つの特徴として、一回きり単発での投げ銭ではなく「継続的な支援」になるという点です。
他の投げ銭サービスなどは1回ごとにクリエイターにお金を寄付する形ですが、Patreonの場合は「月1ドル」というような形で、毎月投げ銭を自動的に行っていく形になっています。
Patreonを経由して毎月1ドルでも支援していくことを「パトロンになる」といい、月額課金・サブスクリプションの形でクリエイターを支援していくことが出来るようになっています。
たとえ月1ドルであっても、毎月継続的に課金してくれるのであれば毎月1ドルの収入です。
これがもし、100人から支援されたら、毎月100ドルの安定的なサブスクリプション収入になるわけですので、確実にクリエイターの収入の柱になります。
こうしてクリエイターに安定収入をもたらすことで、ファンとしてもそのクリエイターの活動を支援出来るというわけです。
クリエイターはその安定収入によって創作活動を心置きなく続けることができ、ファンはそのクリエイターのつくるコンテンツを引き続き楽しむことが出来ます。
まさしくWIN-WINの関係ですね。
こちらは、得に日本国内のクリエイターに人気のあるサービスです。
【特徴③】支援額によって特典が得られる
Patreonのもう1つの特徴として、毎月の支援の金額によって段階的な特典が得られる仕組みがあることです。
この機能は「Tier」(ティア…日本語で階段・段階の意味)と呼ばれており、クリエイターが自由に設定することが可能です。
基本的に毎月の支援額が高いほうがファンが受け取れる特典は豪華になります。
例えば、シムシティのようなサンドボックス系ゲームの動画をメインにアップしているYouTuber、「Strictoaster」のPatreonの場合、このようなTierを設定しています。
- 月1ドル:新しい動画への早期アクセス
- 月5ドル:動画にパトロンの名前をクレジット
- 月10ドル:ゲームのセーブデータのダウンロード
- 月50ドル:「エグゼクティブプロデューサー」として動画に目立つ形でクレジット
こうした特典を設定することで、ファンとしても単なるお金の支援ではなく、嬉しい特典を受け取れるようになっているのがPatreonの特徴です。
グッズ制作などのクリエイターも、制作物をパトロンに発送するという特典を設定することも可能です。
そしてもちろん「単純な支援」として、特典なしでTierを設定することもできます。
スポンサードリンク
【事実】Patreonを使って大きく副収入を稼いでいるクリエイターもいる!
Patreonだけで大きく稼ぐことは可能だろうか?
答えはYESです。
Graphtreonという、Patreonのクリエイターの一覧を掲載しているサイトがあり、このサイト上にトップクリエイターのパトロン数・毎月の支援額がまとめられています。
(ちなみに、このGraphtreonも、Patreonにて支援を募っています。)
もっともパトロン数の多いクリエイターChapo Trap Houseは、31000人以上のパトロンが登録しており、毎月の支援額は14万ドル(1500万円以上)にも及びます。
毎月1500万円の支援を世界中の人からインターネットで自由に募ることが出来る時代というわけですね。 イヤ、マジですごい話…。
Graphtreonのページからは「Video」「Games」「Comics」「Music」などの各ジャンルのトップクリエイターのパトロン数・支援額を見ることが出来ますので、チェックしてみてください。
【推奨】Patreonで稼ぐのに向いている人
最後に、Patreonで支援を募るのに向いているタイプについて、少しまとめておきます。
これらに当てはまる人は、今すぐにでもPatreonに登録して、支援を募ってみるべきです。
- 世界中の人に支持されるコンテンツを作っている人
- 収益化する方法のないジャンルのコンテンツを作っている人
- ある程度の英語力がある人
世界中の人に支持されるコンテンツを作っている人
Patreonは世界規模のサービスですので、世界各国のファンの獲得が可能です。
アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア…。 あらゆる国の人がこのサービスを利用してパトロンになることができます。
そうなると、日本人にだけではなく、世界中の人に支持される(可能性のある)コンテンツを作っているクリエイターが有利です。
言語を越えて支持される・ファンがつくれるようなジャンル…例えば音楽やイラストなどは、特に有利です。
漫画や動画なども、世界中の人が楽しめるように英語で公開することで、世界各国の人がアクセスすることが可能ですね。
収益化する方法のないジャンルのコンテンツを作っている人
これまで、良い収益化の方法がなかったジャンルであっても、サポートしてもらうことで収益化をすることが可能になりました。
例えば、あるゲームのMOD(ファン製による追加機能・追加コンテンツ)を作っているクリエイターが収入を得る方法は、今までありませんでした。
それこそ、MOD自体を有料で販売するかどうかしかなかったわけです。
Patreonでファンからの支援を受け付けることによって、無償で公開しているMODのクリエイターも収益化をすることが出来るようになったわけです。
「ある特定の趣味はあるけど、収益化する方法がない…」
という人は潜在的に多くいると思います。
アイデア次第で、どんなものでも収益化が可能です。
「例えば世界中の鉄道に乗って回るのが趣味!」という人は、その活動で稼ぐことは今まで出来ませんでした。
しかし、その活動を公開してファンを獲得することができれば、その活動を支援するファンから支援金を受け取ることが出来るようにもなります。
メジャーには受けないけど、ニッチなジャンルで圧倒的強みを持つイラストレーターや漫画家も、Patreonを使うことで(数少ない)ファンから支援を受け付けることも出来ます。
ある程度の英語力がある人
さて、2019年9月時点ではPatreonは日本語に対応していません。
同じような日本語の支援サービスもいくつか展開されていますが、やはりPatreonが最大規模のサービスです。
現時点では、やはりPatreonを使って支援を求めるのが一番現実的な道だと言えますね。
ということである程度の英語力…英語のライティング能力が必要です。
というのも、活動内容やコンテンツ、Tierの設定、そしてブログ投稿などは英語で投稿する必要があるからです。
日本人のクリエイターでPatreonを利用し、収益化をしている人も存在します。
シンプルな英語でもいいので「自分の活動内容」「自分コンテンツとその説明」が最低限できればOKだと思います。
YouTubeなどを使えば世界中の人が動画にアクセスしてくれるので、YouTubeとコンテンツをかけ合わせて集客をするということも可能ですね。
実際、YouTuberとして活動しつつ、Patreonで直接のサポートを募っている人も多く存在します。
まとめ
- Patreonはクリエイターを直接支援できるサービス
- 単発ではなく、月額課金で支援するシステム
- アダルトコンテンツも収益化可能
- これまで収益化が難しかったニッチなジャンルでも収益化が可能になった
以上、Patreonのサラッとしたまとめでした。
世界の人口は80億人です。
このうちたとえ0.1%であろうと、ファンになってくれる人がいるのであれば、こうした仕組みを使って収益化をすることが可能になりました。 (ちなみに、0.1%でも800万人もの人数になります)
そう考えると、かなり面白い時代ですよね!
これまで「くだらない」と一蹴されていた活動であっても、魅力的に感じてくれる人が少しでもいれば、それはチャンスになります。
これだけで食べていけるほどの収入を稼げるかどうかはわかりませんが…1つの収入の柱にすることは出来るはずです。
少しでも興味があればPatreon、一度登録してみてください。
以上、ご参考までに!
それでは!