ChatGPTについて詳しく解説します
- ChatGPTのサーバは、どの国に設置されているのでしょうか?
- ChatGPTに入力したデータは、どの国に保存されているのですか?
- そうしたデータは、何日間ほど保存されるのでしょうか?
この記事では、以上の疑問にお答えします。
ChatGPTは非常に便利なサービスですが、業務上で使う場合、入力した内容やデータ…ひいては機密情報や個人情報がどうなるのかは確認しておきたいところです。
昨今のセキュリティの観点からも、利用しているサービスがどの国のサーバに保管されるのかは、知っておいたほうが賢明ですね。
特に隣国である中国では、中国国内にサーバが設定されていると、そこに保存されている個人情報は政府の命令によって必ず開示しないといけないという法律が存在します。
そのため、セキュリティを重視するのであれば、利用しているサービスが中国国内にサーバが設置されていないかどうかを確認することが重要となってきます。
この記事ではその観点で、ChatGPTのサーバが設置されている国がどこにあるのか、データはどこに保存されているのかの情報をまとめました。
ご参考までに、それではどうぞ。
この記事のポイント!
- ChatGPTは米国企業のOpenAI社の運営するサービス
- ChatGPTは米国のMicrosoft Azureクラウドで稼働
著:I/O編集部
TipstourのChrome拡張記事を寄稿しました! 工学社さんより、ChatGPT×Chrome拡張機能を使ってより便利にChatGPTを活用する方法をまとめた書籍に、当ブログの記事が本書の1章に掲載されています。 |
ChatGPTは米国のOpenAI社が運営
まず、前提としてChatGPTはOpenAI社という米国の企業が運営しています。
OpenAIの本社はアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに位置しており、法的には米国の企業として登録されています。
ChatGPTのサーバの設置場所については、公式な発表等はありません。
ChatGPTの公式サイトを確認しましたが、サーバの設置場所、データの保存場所についての言及は特にされていません。
【場所】ChatGPTのサーバは米国にある
公式な発表はありませんが、ChatGPTのサーバの位置や使用しているクラウドの情報を掲載している海外サイトの記事がありましたので、こちらの情報を紹介します。
上記によると、ChatGPTのサーバは米国内にあり、Microsoft Azureのクラウドシステムを利用して運営されているとのことです。
OpenAI社自体は小規模なスタートアップ企業ですが、短期間でこれだけのユーザ数が増加し、そしてそれを維持できているのは、マイクロソフト社からの100億ドルもの投資を受けて、そのマイクロソフト社のインフラを利用しているためです。
ChatGPTがマイクロソフト社の投資を受けていることは有名で、すでにマイクロソフト社が提供する検索エンジンのBingでChatGPTのGPT-4を利用できるようになっています。
また、ChatGPTの文章生成は、Microsoft Azureというクラウドサービスで提供されているとしています。
このAzureのデータセンターですが、Azureの公式ページによると米国内では以下の8箇所に設置されています。
このことからも、ChatGPTのサーバや、保存されているデータのストレージは、以下の地域に設置されていると考えて良いでしょう。
米国内のAzureのデータセンターの位置
- ワシントン
- アリゾナ
- ワイオミング
- テキサス
- アイオワ
- イリノイ
- バージニア
- ジョージア
あくまで参考程度ですが、ChatGPTのWebサイトのIPアドレスを確認したところ、米国に割り当てられているIPアドレスだということも、追加でご紹介しておきます。
ChatGPTはCDNという仕組みを利用しているため、あくまでこのIPアドレスが「=米国にサーバがある」とは言えませんが、少なくとも、日本から米国のネットワークを通ってアクセスしている、ということになります。
外部サービスでは、データが保存されるかどうかはそのサービスごとに異なります。
この外部サービスがもし、記事の冒頭で触れていた中国系のサーバやクラウドサービスを利用していた場合、中国国内のサーバに入力した内容が保存される可能性もあります。
外部サービスを使う際は、しっかりと利用規約と個人情報保護のポリシーを確認の上、利用することをおすすめします。
まとめ
以上、簡単にですが、ChatGPTのサーバがどこに設置されているか、でした。
この記事のポイント!
- ChatGPTは米国企業のOpenAI社の運営するサービス
- ChatGPTは米国のMicrosoft Azureクラウドで稼働
まだ公開されていませんが、こうしたデータ保存や二次利用などの問題をクリアーした、企業向けのChatGPT有料サービスを提供予定だという発表もあります。
これらが実際にサービス開始されれば、おそらく業務用途でChatGPTを使う際の、難しい心配がかなり解消されるだろうと思われます。
また、皆さんがフリーランスや企業のご担当者さんで、ChatGPTを業務に利用するかどうか検討している場合、こちらの書籍も役立ちます。
あわせてどうぞ。
以上、ご参考までに!
それでは!