Excelについて詳しく解説します
久しぶりですが、Excel Tipsの話題です。
Excelでログファイルなどを開いて、見栄えをよくしたり編集したりするためにセルごとに分割したいことってけっこうありますよね。
しかしながら、Excelではログファイルはそのまま開くだけだと、たいてい1列のセルにデータが入力されたままになってしまいます。
ログファイルというものは基本的にある程度の法則にしたがって区切られているので、その法則がわかればExcel側でも一発でセルごとに分割(区切り)することは可能なのです。 ということで、その方法について。
分割したいデータの法則性を調べる
さて、セルで区切りたいデータは、実際に区切る前にまずデータ区切りの法則性をチェックする必要があります。
Excelのデータ区切り機能は、必要なデータが区切られていることを示す特定の文字(スペースとかタブとか)が存在していることが条件です。
例えば、今回の例として使ったのはTipstourのアクセスログファイル。
これはApacheのアクセスログファイルの形式なので、基本的にスペース区切りになってます。 ホスト名、IPアドレス、時間帯…というような並びのデータがスペースで区切られてます。
(実際には時間帯データ内にもひとつスペースが使われてるので、そこでも区切られてしまうのだけど。)
スペース区切りでセルを分割する
そういうわけで、スペースでセルを分割してみよう。
まずは区切りたいデータのある列ごと選択します。 この場合、A列にすべてのデータが格納されているので、A列まるごと全選択ですね。 (列上のAの部分をクリック。)
続いて上部メニューの「データ」から「区切り位置」をクリック。
「区切り位置指定ウィザード」が開きます。 ここでは「カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」を選択しましょう。
各データの長さが固定で区切られている場合は、下の「スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ」を選択するのが良いですが、Apacheアクセスログは固定長じゃないので上でOK。
区切り文字を指定する画面。 デフォルトだと「タブ」にだけチェックが入った状態です。
ここで「スペース」にチェックを入れると、プレビューの部分で縦に区切りの罫線が入っているのがわかります。 これが区切り位置として、分割されるセルになるわけですね。
続いて区切った後の列のデータ形式を選択。 ここは特に指定がなければそのままの「G/標準」で良いと思います。
日付部分を区切る場合に、そのまま日付データとしてExcelに認識させたい場合は「日付」などを選択して編集していくのが良いのだけど、ここではとりあえずそのままのデータで分割されればOKです。
分割されるとこうなる
「完了」をクリックすると、セル分割が始まります。
こんな感じですね!
各列のセルサイズが合ってないので調整すると、だいぶ見栄えがよくなります。
データの法則性がしっかりしてれば、こんな感じで綺麗に分割されるはず。
スペース区切りだとひとつのデータの中にスペースが混じっている場合などで、うまく切り離されなかったりするのでたまに困ることがありますね…。
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その他の区切り文字で区切る
区切り文字は先ほどの設定ウィザード画面でも分かる通り、その他の文字でもセル分割が可能です。
- タブ
- セミコロン
- カンマ
- スペース
- その他 (指定可能)
CSV形式のファイルの場合はタブ区切りのものが多かったりするし、セミコロン区切りで設定を入力するソフトなども存在するので、やはりログファイル/データファイルごとのデータ区切りの法則を調べる必要があるわけですね。
綺麗に区切られれば、データの編集や解析がやりやすくなりますね。 ログファイルであれば解析ツールを使うのも筋だけど、ちょっとした解析であればExcelで開く方が簡単だったりするので、この方法は覚えておいて損はないはず。
それでは!