いきなり管理画面で「児童オンラインプライバシー保護法」がどうとか言いだしたんだけど、何をしたらいいの?
…この記事では簡潔に、何をしたらいいのか、その対応方法をまとめています。
ということでこんにちは、20代怠け者(@20sInvest)です!
2019年11月13日時点から、YouTubeの管理画面やアップロード画面にこのようなメッセージが表示がされてるようになりました。
まーたワケわからんこと言い出した! どうやら、何かしらの対応をしないといけないようです。
そもそもここで言われている児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)とは何なのか?
そして、YouTubeチャンネルの管理者としては何をしたら良いのか?
これらをサクッとまとめました。
さっそく見ていきましょう。
目次
【そもそも】児童オンラインプライバシー保護法とは
こんな法律、聞いたこともないんだが?
という感じですが、この法律はアメリカ国内での法律「Children's Online Privacy Protection Act」(略称、COPPA)のことを指しています。
これは子供向けサイトに対してプライバシー情報の規制を課すための法律です。
こちらの記事によると、以下のようなことを義務付ける法律のようです。
- 12歳以下の子供の個人情報を収集する場合に親の同意が必要
- 第三者へ開示するかどうかにも親の同意が必要
- 親が子供の個人情報にアクセスして、閲覧・削除ができるようにする必要がある
COPPA(Children's Online Privacy Protection Act) | セコムトラストシステムズのBCP(事業継続計画)用語辞典
法律としては20年近く前から存在するものらしく、どうやら「米国連邦取引委員会」という組織とYouTubeの間ですったもんだした後、「全YouTuberには自分のチャンネルが児童向けか、そうでないかの申請をさせろ」という決定で和解に至った、ということのようです。
YouTubeによると、今回の件をこのように説明しています。
今回の変更は、米国連邦取引委員会(FTC)との和解に従い、児童オンライン プライバシー保護法(Children's Online Privacy Protection Act、COPPA)やその他の適用される法律を遵守できるようにするためのものです。
自分の所在地にかかわらず、クリエイターは動画が子ども向けに制作されたものかどうかを申告する必要があります。
自分のコンテンツについて設定を正しく行っていない場合、YouTube 上でなんらかの措置が取られるか、児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)やその他の法律に基づいて法的措置が取られることがあります。
子ども向けに制作されたとみなされるコンテンツ(子ども向けコンテンツ)に関する指針を以下に示しますが、YouTube は法律上の助言を行うことはできません。
動画がこの基準を満たしているかどうか不明な場合は、法律の専門家に相談することをおすすめします。
コンテンツが子ども向けかどうかを判断する - YouTube ヘルプ
自分の所在地にかかわらず、クリエイターは動画が子ども向けに制作されたものかどうかを申告する必要があります。
とのことですので、もちろん日本国内のYouTuberのみなさんも対象となります。
この措置を放置するとどうなるのか?
この措置について、何か対処をしないと問題やペナルティがあるのかどうかについてですが、上記のページではこのような記載がされています。
コンテンツを正しく分類しなかった場合、YouTube でなんらかの措置が講じられる可能性があります。
また、児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)やその他の関連法に基づいて法的措置が取られることもあります。
あまり穏やかではない文言です。
面倒くさいですが、自分のチャンネルが以下のどちらに当たるのか、申請をしておいた方が無難そうですね。
- 子供向けチャンネル
- 子供向けではないチャンネル
【対応方法①】自分のチャンネルが『子供向けチャンネル』である場合
さて、その対策についてご紹介していきます。
自分のチャンネルがどちらに該当するのかを申告するには、YouTube Studioの管理画面から可能です。
YouTube Studioの左側メニューより、「設定」をクリックします。
続いて「チャンネル」をクリック。
「詳細設定」へと進みます。
ここでようやく、チャンネルが子供向けなのか、それともそうでないのかの設定が申告できます。
日本語表示がバグってて項目がわかりづらいので、もう少し解説しますね。
自分のチャンネルが子供向けの内容である場合は一番の上のボタン『はい、このこのチャンネルを「子ども向け」として設定します。 いつも子供向けコンテンツをアップロードしています。』をクリックしましょう。
その後、画面下の「保存」をクリックで、申告完了です。
ただし、国によって「子供」の定義が異なるため、その国のルールに従って申告してください、とのこと。
まあ要するに、YouTubeでも国ごとの細かい定義までまだ固まってないのでしょう。(笑)
ヘルプページには、このような要素がある場合は子供向けだといえる、と記載されています。
- 動画のテーマ(例: 未就学児向けの教育コンテンツ)
- 子どもの視聴者を想定して制作された動画であるか、また実際に子どもが視聴しているか
- 動画に子役や子どものモデルが含まれているか
- アニメや漫画の登場人物など、子どもの興味を引くキャラクター、有名人、おもちゃが動画に含まれているか
- 動画で使われている言葉や表現は、子どもが理解できることを想定しているか
- 芝居、簡単な曲やゲーム、早期教育など、子どもの興味を引くアクティビティが動画に含まれているか
- 子ども向けの曲、物語、詩が動画に含まれているか
- 動画の視聴者に関する経験的証拠など、動画の視聴者を特定する際に役立つその他の情報
※当機能は現在ベータ版です。 予告なく公開終了する場合があります。
【対応方法②】自分のチャンネルが『子供向けチャンネル』ではない場合
自分のチャンネルが子供向けではない場合は、先程の画面で2番めのボタン『いいえ、このチャンネルを「子ども向けではない」として設定します。子ども向けコンテンツをアップロードすることはありません。』を選択します。
あとは同様に、画面下の「保存」をクリックすれば申告完了です。
お疲れさまでした!
この申告をする・しない場合で、実際問題どのような措置があるかどうかは未知数です。
まあ面倒ではありますが、YouTubeが「申告しろ」と表示していることに対しては、素直に従って申告をしておく方が、やはり無難だと思います。
以上、ご参考までに!
それでは!