4回目! 屋久島に行ってきました。
2012年に念願の屋久島に初めて行って以来、実は毎年屋久島を訪れています。
今年は10月以降をニュージーランドで過ごすことになるため、もしかすると行けないかもなあ、などと思っていたのだけど、良いチャンスが巡ってきて、8月末に屋久島へと行けることになったよ!
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今回は、2014年に挑戦して雨とガスに見舞われた、九州最高峰の宮之浦岳を経由した縦走に再挑戦+花山歩道を歩いてきました。
今回の眺望や、いかに!?
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目次
宮之浦岳・永田岳に縦走するには
宮之浦岳は鹿児島県の山の中でもっとも標高の高い1,936mとされてます。
鹿児島県も比較的山がちな地形をしてますが、その中でも離島にある山が最高峰だというのはなかなか面白い事実。
個人的には美しさだと薩摩半島の開聞岳を推すのだけど、離島という狭い場所に押し込められた最高峰という壮大さでは、屋久島の山々に軍配があがる気がしますね。
「薩摩富士」と名高い日本百名山の「開聞岳」に登ってきた この素晴らしい眺望を御覧ください | Tipstour
淀川登山口へのタクシー代金
宮之浦岳へのアクセスルートはいくつかありますが、どれも山小屋泊が必要な長時間のルートです。
メジャーなのが淀川登山口というルートから登って行き、宮之浦岳を通って新高塚小屋に宿泊、縄文杉を朝方に通って荒川登山口へと下る…というもの。
ぼくは今回は新高塚小屋へは進まず、永田岳を経由して花山歩道へと降りる計画を立てていました。
屋久島の安房エリアから、淀川登山口までバスがありますが、本数も少なく、時間帯も10時か14時か…というような微妙な時間なので、朝はやい時間帯から登りたい場合は、タクシーを使うのが手っ取り早いです。
今回は安房から淀川登山口までタクシーを使って、総額6,340円でした。
複数人で割り勘すれば、あまり痛くはないかもですね。 まあぼくは、単独行だったので、そうなるとけっこうお高い。
淀川登山口
こちらが淀川登山口。
宮之浦岳への登山は泊まりが基本になるので、登山届の提出は欠かせません。
まあ、万が一の際に自分を助けることになるわけだから、宿などで登山届を入手・記入しておいてここのポストで提出するのがベストです。
7時43分、淀川登山口を出発。
スタートからは、なだらかな道が続きます。
天気もぼちぼち良し! ちょっと風があったので、タクシーの運転手さんからはレインウェアを羽織っておいた方が良いよ、というアドバイスを貰いました。
淀川小屋
そんなこんなで30分ぐらい歩くと、淀川小屋に到着。
人によっては、ここで宿泊して、早朝登山を開始するという人も居ますね。 綺麗な水場もあるし、時間と食料に余裕があればそれでもOKかも。
淀川小屋を超えると、ここからは本格的な登り道に。 でも、道は整備されているのでそれほど苦はないはず。
風が強くなってきた。 曇ったり、時々晴れ間が見えたりを繰り返す。
展望台から眺めたトーフ岩
途中、高盤岳展望所という場所がありました。
ここからは通称「トーフ岩」と呼ばれる、山の山頂にズデーンと鎮座する巨岩が眺められます。
前回来た時はこの場所もガスっていたので、トーフ岩ははじめて見れた!
風が強い…
風が強い。 雲の流れるスピードがとても速い。
まだ眺望は結構良いものの、更に登っていくとどうなるだろう…ちょっとばかり、不安。
ロープの岩場
道を進むに連れて、本格的な登山道に。
いくつか、ロープで登る岩場も出てきます。 前回はこの辺、下りだったからキツかったなあ…。 しかも、雨だったし。
それを考えると、岩場は登りルートにある方がいくぶんラクです。 なので、やはり淀川登山口→宮之浦岳のルートの方が登りやすいといえますね。
宮之浦岳・前の眺望
何度も言うように風が強くて、雲行きがどんどん変わります。
まだこの時点では山々の眺望が望めているので楽しめているのだけど、ガスって何も見えないだけの山中は、ホントただの苦行だからなあ…どうなることやら?
不思議な形状をした巨石。
まだ宮之浦岳へは距離がありますが、この辺の景色はなかなかのもの! 前回はここも真っ白だったので、ようやく拝むことができました!
これが見たかったんだ、これが!
今回もガスった宮之浦岳・山頂
…しかし、眺望を望めたのはこれが最後だった。 ここからは、本格的にガスってあたりが真っ白に。
こちらが九州最高峰・宮之浦岳です! この眺望を御覧ください!
…鹿児島の山々にはわりかしよく登るんですが、頂上での景色には毎度恵まれていないんですよね、ぼく。
今回は雨がないだけ、マシとしておきます。 風も強いので特に休憩もせず、早々に次の経由地である永田岳へ向かう。
そうそう、宮之浦岳へは12時半頃到着でした。
永田岳もガス!
宮之浦岳へのルートは何人か登山客とすれ違ったのだけど、分岐点から永田岳へと向かうと、そこからは誰とも遭遇せず。
ヤクシカ・ヤクザルともまったく遭遇することもなく、この後24時間まるごと、生物らしい生物に遭うことがありませんでした。 (いや、そりゃ虫とかは居たけどさ。)
何が書いてあったのかもうよくわからない案内図。
永田岳へのルートは、人が少なくなるということもあってけっこうハードになってきます。
ひととおり整備はされているもののルートが陥没していたり、こんなふうに笹でルートが見えなくなっていたり。
基本迷うことはないと思うけど、ガスっていると方向感覚も掴みづらくなるので、多少注意が必要だ。 基本的にこちら側へ進むと、登山道の状況も上級者向けになってくるイメージ。
ガス!
ガスガス!
真っ白で何も見えないのだけど、この辺もやはり眺望は美しいのだろうか。
いつの間にか、永田岳の頂上も通りすぎていました。 ここから先は、今日の宿泊地の鹿之沢小屋へ少し下り。
またロープの岩場が! 今度は下りなので、慎重に。
雨はないものの風はどんどん強くなるし、当然人も誰とも遭遇しないしでちょっとこの辺は怖い。 結構下ってきて、ようやく風から身を守れる森林地帯に降りてきてホッとする。
鹿之沢小屋
15時半頃、鹿之沢小屋へようやく到着!
小さな無人小屋で、今回はぼくひとりの宿泊でした。 はぁー! やっと休める! (風も強いし眺望もないしで、宮之浦岳頂上からずっとノンストップで歩いてきた。)
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最近はずっと体力づくりをしてきていたので、以前に比べてかなりサクサク歩けるようになってきたとは思うのだけど、やはり8時間も歩きづめだと体力は消耗しきっちゃいますね…。
景色を楽しむ余裕があるかどうか、つまり天候に左右されるところが大きいのが山登りです。 まあ、仕方ないですけどね。
次回は鹿之沢小屋に1泊して、その翌日は花山歩道を歩きます!
【屋久島】「鹿之沢小屋」に宿泊! 花崗岩ブロック造りの無人小屋(動画あり) | Tipstour
それでは!