初めて行ったけど、気に入った!
屋久島は今回で3回目になるのだけど、今回はじめて行ったハイキングルートがあります。 それが今回紹介するヤクスギランド。
ネーミングはちょっとテーマパーク感のある、ライトな雰囲気を感じさせるけど、実はコースの選択次第では山歩き経験者もしっかり楽しめる、いい場所でした。
また健脚ではないので山歩きはちょっと…という人にもオススメできるように、歩きやすいボードウォークのコースもあります。
ユニークな屋久杉や色濃い森林にもダイレクトに触れられるので、結構良かったですよ、気に入った!
目次
ヤクスギランド
ヤクスギランド 口コミ・写真・地図・情報 – トリップアドバイザー
レク森協議会 屋久島レク森協議会(ヤクスギランドと白谷雲水峡)のご案内
ヤクスギランド自体は屋久島のほぼ中央部に位置します。
バスでのアクセスにはちょっと難あり
ヤクスギランドへのアクセスは、屋久島の安房エリア(島の西側の集落)が便利ですね。 安房から車でだいたい40分ほど。
バスも安房エリアから出てます。 が、実はヤクスギランドにアクセスできるバスは1日2本しかないので注意。
帰りも1日2本だけなので、バスだけでアクセスしようとすると行きが始発バスで帰りが終発バスということになるわけですね…。 なのでレンタカーやタクシーを使う方が、便利です。
ちなみに2015年11月時点のバスの運行時刻は朝9時発で10時到着、帰りのバスが15時発なのでヤクスギランド散策の猶予は5時間になるのでそこも注意。
乗り遅れると、タクシーを使わないと帰れなくなりますからね…。
複数あるコース
ということでヤクスギランド。 ヤクスギランドには下記の4コースあります。
- ふれあいの経コース: 30分
- いにしえの森コース: 50分
- つつじ河原コース: 80分
- やくすぎの森コース: 150分
宮之浦岳の縦断や、縄文杉コースといったような1日以上フルにかけて歩くコースではなく、半日程度のある程度の所要時間で歩けるハイキングルートですね。
同じようなハイキングルートとして屋久島には有名な白谷雲水峡があるのだけど、あそこは基本的にボードウォークのみで行けるルートは殆どなく、ある程度健脚を持った人だけが登れるエリアになってます。 (体力があれば、山登りの技術はそんなにいらない。)
なので、足腰の不自由な人が満足に楽しむのはちょっと厳しいのだよね。 その反面、ヤクスギランドは30分・50分コースはすべてボードウォークや石畳になっているので、杖をついていても歩けます。
こちらがヤクスギランドの入り口、休憩所。 トイレもあります。
そしてこちらが入り口。 協力金300円を支払って、中に進みます。
ちなみにこの付近は携帯電話はドコモのキャリアのみ、つながるみたい。 auは圏外でした。 でも、公衆電話があるのでタクシーは呼べそうだ。
初心者にはボードウォークの30分/50分コース
そういうわけで、登山初心者や足腰に不安がある人は30分コース・50分コースが歩きやすくて良い感じです。
実際、ツアーバスの客などもガイド付きでこのコースを歩いていることもあって、白谷雲水峡よりもツアーバス客向けのコースと認識されてるっぽいですね。
30分・50分コースだと歩ける場所が限られるので、全ての杉を見ることが出来るわけではないのだけど、それでもいくつかの大きな屋久杉を見て回ることができますよ。
経験者には登山道の80分/150分コース
それでもやはり色濃い自然を見て回りたいよね。 山登り経験者にはやはり80分コース・150分コースがオススメです。 特に150分コースを断然オススメ。
80分・150分コースには親切な手すり付きボードウォークはほとんどありません。 入るなりこんな感じの荒い道に変わります。 奥に進むにつれて更に登山道らしい岩やら根っこの道やらに。
80分コースには中盤にこんな感じの川沿いの東屋も。 休憩場所にはピッタリかな。 しかし、ハイキングとして考えると80分はちょっと短すぎるような気もする。
150分コースの方は見どころも多いです。 例えばこれは過去に倒木した蛇紋杉と呼ばれる大木。 これ、根っこの部分なのです。 雰囲気がなんだかFFのラスボスのようだ…。
蛇紋杉のすぐ隣には休憩用の東屋も。 ここで出前一丁を食べる僕。
大自然の中で食べるインスタントラーメンってなんて美味しいんだろう!
名のある屋久杉も良いのだけど、それよりも名前は付けられていないけども強烈な存在を放つ巨木たちが面白いのです。
白谷雲水峡だと巨木類は登山道から少し離れた位置に立っているのだけど、ヤクスギランドの150分コースはまさしく手を触れられるような距離に、ユニークな形をした強烈な印象の屋久杉やヒメシャラがそびえ立ってます。
木々を眺めながら、休憩しながらゆっくり進むと150分(2時間半)以上かかりますね。 僕は途中でコーヒー休憩なんかもこまめに入れた関係で、10時〜14時半で完走したので4時間半ぐらいかかったな。
そうそう、ヤクスギランドは大きく開けた川沿いに歩道があることと、過去に屋久杉が伐採されてしまっているエリアなどもあるので、思ったよりも空が開けてよく見えます。
巨木が台風や枯れて倒れたりすると、そのエリアが開けて光が差し込むようになるらしい。
そしてまた、そこに新しい木々が生い茂っていくというサイクルを繰り返すようで、ヤクスギランドはその過程のひとつもみることが出来るわけですねー。
更にガッツリ登るなら太忠岳コースも
150分でもまだまだ、という人には太忠岳という往復7時間程度かかるガッツリ山登りコースもあります。
正確には、蛇紋杉の東屋から分岐してヤクスギランドの敷地外に出るわけですが、このコースもヤクスギランドのコースのひとつとして考えても良いのじゃないかなと。
太忠岳は山頂に、40メートルを越える巨大な花崗岩の大岩「天柱石」がそびえ立ってます。
実は今回はこの山に登ろうと思っていたのだけど、前述のとおりバスでアクセスすると猶予が5時間しかないということで、ちょっと諦めました。 また屋久島はきっと行くだろうし、また今度挑戦しよう。
ちなみにこの天柱石、白谷雲水峡の太鼓岩からでも望めましたよ。 わかるかな。
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ヤクスギランド、今回初めて登りましたが、とても良い場所でした。
せっかく素晴らしい自然にあふれているのに、ネーミングがちょっとライトすぎるからなのか、白谷雲水峡や縄文杉コースと比べて人が少ないかなあと思ってしまった。 ネーミングで損してる気がするぞ!
白谷雲水峡も良いけれど、僕は断然ヤクスギランド推しです!
今度は家族も連れてきてみよう。