先日、お仕事を辞めてワーキングホリデーに行くことにしたお話をしたところ、リアルでもSNSでも結構反応がありました。 ほぼみんな好意的に受け止めてくれていたようなので嬉しい限り。
【報告】8月に仕事を辞めて、ワーキングホリデーに行くことにしました | Tipstour
その後リアルで会って話してると「ワーホリっていったい何ができるの?」とか「そもそもワーホリって何なの?」という感じの質問を貰ったりしました。
僕は結構以前からワーキングホリデーを検討していたので、どのような制度なのか結構わかっているのだけど、なるほど世間的に見たらそんなにメジャーな制度ではないのかもしれないですね。
せっかくなので、どんな制度でいったい何ができるものなのか、まとめてみます。
目次
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーとは海外に渡航するためのビザのひとつ。 特定の二国間の青年(だいたい30歳まで)の文化的交流や育成を目的に、双方の国で1年間の滞在を認めるビザを取得することができるというものです。
名前にもある通り「働きながら休暇を取れる」ような種類のビザで、現地での生活費を得るための労働が許可されるという優れものです。 (通常、特定の国で勤労ビザを取得することは非情に大変。)
また、国によっては特定の業種(農業など)で一定期間働くとワーキングホリデー期間を延長出来たりする制度などがあったりします。 最長のケースだと、オーストラリアでは1年間延長して最大2年間の滞在が可能です。
年齢制限
利用するにあたって重要になるのはやはり年齢制限で、これも国によって細かい違いがあるのだけどだいたいは18〜30歳の間にしか利用できません。
ただ、31歳になるまでにワーホリ申請ができればOKという国が多いので、30歳の11ヶ月目ぐらいまでだったらワーキングホリデーに行こうと思えば行けるのです。 まあ、実際はもうちょっと余裕を持っていた方が良いと思うのだけど。
ちなみに僕の場合、現在28歳で誕生日が2月なので、来年ワーホリ申請をする時が29歳。 そこから1年後の30歳の時点ではまた更に1年間、ワーホリに行く権利があります。 あと2回は行けるわけですね。 まあ行けるなら、行きたいよね。
ただ、同じ国に2回行くことは出来ない決まりになっています。 なので、2回目は別の国を選択する必要がある。
対象の国
まず、ワーキングホリデーに行ける国は2015年現在で14カ国、下記の通り。
- カナダ
- デンマーク
- フランス
- ドイツ
- アイルランド
- ノルウェー
- イギリス (厳密にはワーホリ制度ではない)
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 香港
- 韓国
- 台湾
- ポーランド ←New!!
- ポルトガル ←New!!
ポーランドとポルトガルはまさしく今年2015年の7月からワーキングホリデー制度の対象になったばかりのようです。 まだまだ情報は少ないのだけど、新しくワーキングホリデーで行ける国が増えるのは選択肢が広がって面白い限りですね。 (ちなみに、東欧地域としてはポーランドが初のワーホリ対象国。)
日・ポルトガル・ワーキング・ホリデー協力覚書の署名 | 外務省
日本からのワーキングホリデーの人気で言うと、英語圏のカナダやオーストラリアがやはりメジャーかなという感じがします。
次いでニュージーランドやドイツ、フランスが人気なのかな。 僕は前述の通りニュージーランドへ渡る予定です。
ワーホリで出来ること その1:海外に1年間滞在できる
さて、もう少し話してしまったけどワーキングホリデーの一番のメリットは海外に1年間滞在できるということ。
1年間の滞在中は実際、何をしていても構わないです。 下記にも書いていくけど、働いてもいいし勉強してもいいし、ただ旅行してもいいし。
とにかく自由に1年間、その国に滞在できる権利があるということですね。
ワーホリで出来ること その2:現地で働くことができる
旅行や留学ではどうしても出来ない、現地で生活費を稼ぐために働くことがワーキングホリデーだと可能です。 日本でいうアルバイトのようなことを、各国で可能というわけです。
最低月給の水準が高い国などでは、長時間働くとそれだけ稼ぐこともできるのだとか。 実際、お金稼ぎを目的にワーホリに行く人たちもいるらしい。
例えばオーストラリアの最低時給は15.96AUD(1450円程度)だったり、ニュージーランドの最低時給は14.25NZD(1200円程度)だったりします。 日本の最低時給の相場が700〜800円ぐらいだということを考えると、オーストラリアとかは最低賃金ですら2倍近いのですね。 すげぇ。
ワーホリでのお仕事の種類
ワーホリで働く仕事内容としては下記のものが多いみたいです。
- 農場 (フルーツピッキング等)
- レストラン (ウェイトレス等)
- ツアーガイド (日本人向けが多い)
ワーホリで出来ること その3:語学学校に通って英語を学ぶこともできる
当然海外は言語が違うので、その国の語学は学んでおかないといけないですね。 ある程度、日本国内で英語が喋れるようになっていればいいのだけど、そうでない場合はワーホリ中に語学学校に通うということも可能です。
特に、現地ではその国の言葉を使うことになるわけなので、その過程の中で語学力を磨くということもできるでしょう。 1年間もいれば知らず知らずのうちに、その国の言語は習得できるでしょう、たぶん。
(ちなみに農場でのお仕事のような身体を動かす仕事であればほぼ語学力がなくても大丈夫、らしい。)
ただ、語学勉強をメインに考えるのであれば、逆にいうと取り立ててワーキングホリデーでなくても良かったりします。 互角勉強のための海外留学は年齢制限もないし、ワーホリ対象国以外でも当然可能です。
例えば、フィリピンの語学留学は結構メジャーですよね。 現地は英語がネイティブ言語じゃない代わりに、英語を綺麗に学んで喋る人が多いらしいので、語学留学に向いてるのだそうな。
フィリピン留学とは | School With
ワーホリで出来ること その4:働かずに旅をすることもできる
個人的にはここが一番の魅力。 ワーキングホリデー制度は、必ずしも現地での労働や語学勉強をしないといけないものでは無いのですよね。
1年間自由に活動できるということなので、ずっと働かなくても国中を回る旅行をすることも可能です。 日本からの旅行だとよくて1週間ぐらいしか回れないような日程になりがちだけども、1年間も期間があれば本当に国中をゆったり回ることができますよね。
僕がワーホリに行く目的の殆どは、現地での労働よりもこの「旅」にあると言っても過言ではないかもしれない。 いわゆるノマド生活のようなものを、ワーキングホリデーの中でやりたい。 各地のホステルなどの安宿を転々としつつ、ブログを更新して生活するようなスタイルを実現させてみたいところです。
そういえば僕が去年、オーストラリアのケアンズに旅行で行ったときは3人のワーホリ中の旅行者と出会った(イタリア人、ドイツ人、オランダ人)のだけど、そのうち二人は何ヶ月間かある場所でまとめて働いて、あとは半年ぐらいかけてオーストラリアを一周する予定だー、というように語っていましたね。
(僕はというと1週間という休みしかなかったので、半年もかけて旅をしていくという生活がとてもうらやましくて仕方なかった…。)
【オーストラリア】世界遺産エリアのデインツリー川でクロコダイル観測クルーズに参加してみた | Tipstour
【オーストラリア】ケアンズで自転車を借りて郊外までサイクリングしてみた(走行ログあり) | Tipstour
まとめ
- ワーキングホリデーは特定の国に1年間滞在できるビザの制度のこと
- ワーキングホリデーできる国は14カ国
- 現地で働くことができる
- 現地の言語を自然に習得できる
- 働かなくても、現地を旅して回ることもOK
最終的にいえるメリットは「何をしても自由」というところですよね。 ガッツリ働いて稼ぐもよし、語学勉強してもよし、友達をつくるもよし、ただただ旅をして回ることもよし。
こうした生活って、普通に日本に居るだけだと体験できないことですよね。 僕は専門学校卒だったので、1年生の後半には就活して20歳でもう就職…というような経歴だったので、全然まとまった時間というものが存在しなかったということもあって、本当に自由な時間が欲しかった。
しかも、自由にかつ海外で活動できるということは素晴らしいことです。 僕はこの国の色んなものに飽きたので、どんどん海外に繰り出したいと思っている。 そういった目的があるのであればワーキングホリデーの制度は使わない理由が、ほぼ無いんですよね。
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