今年初めにOffice 365を導入して、WindowsPCとMacの両機でOfficeを(正確に言えばExcelを)利用するようになっていたのだけど、Office for Macの使い勝手が悪すぎてさめざめと泣いてました。
いやほんと、使いづらいんですよ。 Excelについては全く操作感が違う。 「Macでわざと使いづらくしてWinに乗り換えさせる戦術なのか?」ってぐらいひどい。
Office 365 SoloをMacにインストールしてみた | Tipstour
そんななか、Office for Macの最新版(2016?)のプレビュー版が公開されておりました。
Win版のOffice 2013に準拠した画面レイアウトに抜本的に変更されているようで、ちょっと触ってみたら使いやすさが格段に改善されてますね!
これなら、今後もMacで使えるな〜。
目次
ここがヘンだよOffice for Mac 2011
以下、従来のOffice for Mac 2011(以下、Office 2011)の使いづらさについて。
ショートカットキーが独自
これ。 ショートカットキーがWindows版と全然違うんです。
例えばセルの絶対参照を指定するキーはWin版だと「F4」なのはお馴染みですよね。 これがMac版だと「Command + T」になっているんです。 全然違うし!
他にもセル内の改行がWin版は「Alt + Enter」だったものがMac版は「Command + Option + Enter」だったりするなど。 これも戸惑うし、押すキーが増えているので操作が面倒くさいことに。
Windows版を本業でメインに使っている人間からすると、ショートカットキーは身体に染み付いている操作のひとつなので、これが異なるとどうしても使用効率が落ちます。
画面レイアウトがWin版と細かく異なる
Mac版のUI(ユーザインターフェース)は、Windows版の2007以前と2010以降のレイアウトのどちらとも違う、独自のレイアウトをしていました。
おかげで通常行う操作をどこで行えばいいのか、いちいち調べないといけないという始末。
Win版・Mac版のどちらかのみを使うユーザにとっては慣れで問題はある程度解決されるのだけど、両者を使うユーザにとっては結構死活問題だったりします。
Office for Mac プレビュー版のダウンロード
さて、このふたつの不満点は改善されているかどうか? 肝心のプレビュー版をさっそく試してみましょう。 下記のページからダウンロード。
Microsoft Office for Mac プレビュー版
インストーラーのサイズは2.5GB近くあります。
使用期限
今回はプレビュー版ということなので、使用可能な期限があります。
公式サイトによると「すべてのプレビュー版は、公開後、約 60 日間で期限切れになります。最後のプレビュー版は、公式なリリースの後も、約 1 か月間動作し続けます。」とのこと。
プレビュー期間中に更にアップデートがあれば、そこからまた60日間利用可能というような流れのようです。
正式リリース(発売)後も、この60日間のなかであれば無料で使えるということのようなので、実際に操作してみて使用感を確かめて、そこから購入するかどうかを検討するのが良さそうですね。
Office 365ユーザの場合は、常に最新バージョンのOfficeが利用可能なので、現在Office 2011を利用しているユーザにはバージョンアップの権限がそのまま与えられると思われます。
インストールしてみる
インストールしてみよう。 Macのソフトですが、インストール方法はWindowsのような、インストーラーで行う形式です。
追加されたアイコンも、新しいExcelのものになっていますね。
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1.レイアウトがOffice 2013準拠に
そしてこっちがアフター(Office 2016)の画面です。
上部のメニュー(リボン)と、ボタン配置のレイアウトが慣れ親しんだものに変更になった関係で、直感的に使いやすい雰囲気になってます。
パッと見はそこまで斬新な変更のようには見えないのだけど、2011は色んなボタンの位置が異なることで結構なストレスになっていたので、それが統一されただけでも十分な改善です。
とはいえ、細かい設定部分のレイアウトや言い回しなどは2013とは少しずつ異なっている部分がチラホラ。 せめて設定項目の名称だけでも統一しておいてくれれば、Win版のTipsがMac版でも利用できていいのだけど…。
2.ショートカットキーがWin版準拠に!
個人的にはここが一番肝心なポイントだったショートカットキーの統一ですが、ここもWin版に準拠する形で大幅に変更されてましたよ! よかった。
前述のショートカットキーだと、絶対参照はWin版と同じ「F4」に、セル内での改行もWin版と同じ「Alt + Enter」に変更されています。
全部のショートカットキーを確認したわけじゃないのだけど、作業上で主要に使うであろうキー操作は従来のWin版の操作感で戸惑うことなく作業可能になってました。
今までMac版に慣れ親しんでる人にとっては、逆に戸惑うかもしれないですけどね…。
3.OneDriveとの同期も可能に
Win版では2010から対応された、OneDriveとの同期も可能になってます。 こちらがExcel起動時のトップ画面。 まずは「開く」を選択します。
このウィンドウが開くので、ここからOneDriveへとサインインする流れです。
実は今までもOneDriveのMac用アプリを使えばFinder経由でファイルのやりとりは出来たので実際はあんまり問題なかったのだけど、ファイルの直接保存が正式に対応しました。
これによって、ファイルの保存や管理がやりやすくなりますね。 下記、Win版のOneDrive同期の対応状況についてです。
OneDriveとOffice連携のバージョン対応表をつくってみた | Tipstour
まとめ
とりあえずこのOffice 2016がリリースされれば、Win版・Mac版の操作感の垣根はかなーり低くなりそうです。 Office 365を導入して、その日を待ちましょう。 (しかし名前が示す通り、発売はまだ先かなぁ…。)
Office 365 Soloを購入してみた その1『プロダクトキーの購入と登録』 | Tipstour
欲を言えば、Win版と同時にMacでもまったく同一のソフトウェアを使えるようにしてくれれば一番いいのだけど…。 Adobe系製品やChromeなどは完全に同一ソフトウェアを同じ操作感で使えるようにしているわけなので、技術的に難しいということもあるまい。
そこはやはり、WindowsというOSを展開しているマイクロソフトならではの悩みどころという部分なのでしょうか。
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