どうもこんにちわ、久しぶりのニュージーランド・ノマドツアーレポートです。
前回はGreat Walksのラキウラトラックを歩きました。
そして今回は! そのGreat Walksの中でも代表格とでも言うべき「ミルフォードトラック」を歩きました。
実はこのハイキングコース、2013年にも訪れたことがあるのです。
人生二度目のミルフォードトラック、前回はガイドウォークという至れり尽くせりのツアーウォーキングでした。
そして今回は、インデペンデントウォークという、自分ひとりで歩いて小屋から小屋へと移動するスタイル(まあ、これが普通のトレッキングなのだけど)で挑戦しました。
それでは、どうぞ!
前回のノマドツアーはこちら!
【NZ】ニュージーランド・ノマドツアー その14 ニュージーランド最南端・スチュワートアイランドの「ラキウラトラック」へ | Tipstour
パート1はこちらからどうぞ!
【NZ】ニュージーランド・ノマドツアー その1 ロトルア→ギズボーン 5日間の旅 | Tipstour
目次
4/7(金) Day1 テ・アナウ湖から入り口へ
ミルフォードトラックが他のGreat Walksのコースと少々違うのは、入り口まで専用のボートに乗っていく必要があるという点です。
他のGreat Walksは、車さえあればアクセスできる道があるので、山小屋の予約が取れなかったとしても日帰りのハイキングなどを楽しむことができます。
が、ミルフォードトラックの場合、入り口がテ・アナウ湖のほとりに位置していて、そもそも道路が入り口まで通っていない、というところなのです。
そんなわけで、ミルフォードトラックを歩くためには「コースのすべての山小屋」「テ・アナウ湖のボート」「テ・アナウ湖までのバス」「ミルフォードサウンドからの帰りのバス」のフルコースをすべて予約する必要があります。
これだけでもけっこう大変なのだけど、それでも毎年、半年以上前から予約はすべて埋まってしまうほどの人気っぷりです。
ぼくはも半年上前に予約して、2017年4月にここを再び歩きました。
そんなわけで、テ・アナウの街のDoC(Great Walksの運営母体)のオフィスから、バスに乗ってテ・アナウ・ダウンというボートの発着所まで移動します。
こんな感じのボートに乗って1時間ほど。
このクルーズだけでも、かなり楽しめます。
個人で歩くインデペンデントウォークですが、日程ごとに泊まる小屋はすべて決まっているので、この船に乗り合わせているほとんどの人達と、4日間同じ小屋に泊まることになります。
ガイドツアーではないにせよ、4日間・同じ行程を歩いていく仲間になるので、自然と仲良くなれます。
こういうトレッキングを楽しむ人達は、どこの国や場所でも、フレンドリーで優しい人達が多いです。
さて1時間ほどフェリーに乗ると、ようやくミルフォードトラックの入り口へ。
この日は2〜3時間程度の、足慣らし的なウォーキングコースです。
いい天気でよかった。
5分も歩くと、ガイドウォークのハイカーが泊まる小屋、グレードハウスに。
インデペンデントのぼくらはここには宿泊しませんので、小屋の横を歩いて先に進みます。
(4年前に泊まったっきりだけど、すごい豪華! ぶっちゃけ山小屋じゃなくて、ホテルです。)
時間も早い時間帯なので、ゆっくり歩きます。
NZの夏は日が長いので、山歩き中二日没して暗くなる心配もそれほどないのがすばらしい。
ミルフォードトラックでは、こうして1マイル(1.6km)ごとにこんな標識が立ってます。
コースの全長は33.4マイル(53km)なので、この標識をあと32回は見ることになりますね。
湿地帯など、ちょっとしたサイドウォークも。
時間に余裕があるのでゆったり見てられます。
この日の宿のクリントンハットに到着〜。
インデペンデントウォークは、自前で用意した食事を食べて、自前で用意した寝袋で寝ることになります。
4/8(土) Day2 晴天!クリントンバレーを歩く
さあ2日目!
この日は、クリントンバレーという名前の峡谷をモリモリ進みます。
16.5km、所要時間6時間の行程です。
朝8時頃出発。 山の谷間では、日が出てくるまでもう少々かかりますね。
NZでは鳥を山ほど見かけるのだけど、もちろんミルフォードトラックにも鳥がたくさん。
この鳥はロビンという名前の小さな鳥です。 天敵がいないからか、人間も恐れず、ちょこちょこ近寄ってきます。 かわいい。
また日陰なので肌寒いくらい。
ようやく、日も出てきました。
美しい!
3日目のマッキノンパスでは、この谷を山の上の稜線上から眺められます。
途中にはこんな感じの岩場もありますが、基本的に難所はありません。
健脚であれば、苦労なく歩けるぐらいに綺麗に整備された道ばかりです。
ガイドウォークのハイカー達は、ポンポローナロッジという(豪華な)山小屋に泊まります。
インデペンデントウォークの我々は、もう少し先のミンタロハットへ!
日本では見れないような荒々しくも美しい景色…。
時折キアという緑色のオウムが飛んでいるのが見えます。
足元にも鳥!
こちらはウィカという、キーウィとは別種ですが同じく空を飛べない鳥です。
ウィカは、ヒーフィートラックでもよくみかけました。
【NZ】Great Walks「ヒーフィートラック」を歩く | Tipstour
ということで、ミンタロハットに到着〜。
4/9(日) Day3 マッキノンパス→サザーランドの滝へ
この日はミルフォードトラックのハイライト!
マッキノンパスという稜線と、NZ最大の滝、サザーランドの滝への道を歩きます。
14km、7時間の行程です。
ただし、高低差もあり、さらにサザーランドの滝への道はサイドウォークとして片道45分くらいかかるので、なんだかんだで合計10時間くらいは歩くことを覚悟しておいた方がいいかも。
歩きはじめて早々、岩場の上り道に。
といっても高低差300mぐらいの登りです。
多少地面はゴツゴツしてますが、山歩きに慣れていれば、平気平気。
日も少しずつ昇りはじめて、美しい谷間が拝めます。
後ろをみれば、他のハイカーの姿も。
こうして人と山々を比較してみると、その壮大さがよくわかります。
こちらがマッキノンパスの石碑!
このあたりが、絶好の景観ポイントです。
ぼくが前回このあたりを歩いた時は曇っていて景色が全然見れなかったので、今回は朝から晴れていてよかった!
もう少し行くと、マッキノンパスのシェルター、休憩所が。
美しい窓から見える景色も美しい!
そしてこちらは「世界一美しい(場所にある)トイレ」として有名なトイレ。(笑)
窓が付いていて、この景色を見ながら用が足せるみたいですよ。
稜線から、徐々に下り道へ。
高度が下がると、再び森のなかに入ってきます。
こういう木製の階段、雰囲気が出てて好きです。
木製の階段の脇にはこんな滝や川が。
心地よい飛沫を少し浴びながら、下っていきます。
山を下り終えると、分岐点に。
インデペンデントウォークのぼくらの今夜の山小屋は、ここから1時間のダンプリングハットですが、サザーランド滝へは別のサイドウォークへ
ご丁寧に日本語の立て看板まで。 (この看板以外に、日本語での案内を見た記憶がない!)
サザーランド滝までは片道45分、往復1時間半です。
このサイドウォークを選ぶか選ばないかで、この日の歩く時間が大きく変わりますね。
この日ばかりは、時間を厳し目にみて歩いていく方が無難です。
遠巻きに、サザーランド滝がみえてきました。
サザーランド滝は落差580メートル、NZ最大の滝です。
写真からこのスケール感を正確に紹介できないのが口惜しい!
この写真に映っている人の大きさと比較して、どれぐらい大きいのかが少しだけつかめるはず。 (これでも、滝の全体像は写ってません!)
さて、このサイドウォークを終えてダンプリングハットへ。
この日のコースに、ミルフォードトラックの見どころが凝縮されてます。
そしてその分、この日のコースの大変さもなかなかのもの。 たくさん歩きます。
と、この日まではずっと天候に恵まれていましたが、明日からは雨が降る予報だとのこと。
雨でも嵐でも(?)、次の山小屋やゴールに進むほかありません。
4/10(月) Day4 雨の日のミルフォードトラック行程
そして最終日。
この日は距離としては一番長く、18km 6時間を歩きます。
とはいえ、前日のような高低差はあまりないので、それほど苦ではないはず。
天候さえ恵まれていれば、ですが!
予報通り、この日は朝から雨。
雨の中を終日歩くことに。
とはいえ、そこはやはり大自然、雨と霧の世界でも、なんともいえぬ雰囲気があって、いい感じ。
この日の観光ポイント、マッカイの滝。
雨の日でもがんばって動画を撮ってます。
雨が降るとどんな感じになるのか、雰囲気だけでも伝われば!
雨なので黙々と歩き続けること6時間。
ゴールのサンドフライポイントに到着です。
看板に輝く33.5マイル踏破の印!!
ここからは、予約していたボートに乗ってミルフォードサウンドへと移動します。
この雨と霧の中の高速ボート! ある意味一番スリリングな瞬間だったかもしれない!
ミルフォードサウンドには、2月頃にすでに訪れてます!
【NZ】ニュージーランド・ノマドツアー その10 4年ぶりのテ・アナウ、そしてミルフォード・サウンドへ | Tipstour
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ミルフォードサウンドからは、バスに乗ってテ・アナウの街へと戻っていきます。
一度歩いた道なので、ペース配分もよく覚えています。
しかし、何度歩いてもいいですね。 日本ではなかなか味わえない、大自然そのものの中を歩くこの感覚!
このミルフォードトラックでのトレッキングを終えて、NZでのぼくの大きなトレッキングの目的をほぼ終えました。
そろそろ、南島から北島へと、戻っていくことにします。
まずは北島に渡るために、南島の北端の都市、ネルソンとピクトンを目指して北上していきます。
さよなら南島!
(…と言いつつ、色々あってまだあと数週間ぐらい、南島に居たりしたのだけど。)