ニュージーランドノマドツアーレポート、パート4です。
前回、ようやく南島に渡ったぼくは、もともと考えていたクライストチャーチへの南下ルートを諦め、(地震によって道路が閉鎖されていたため)逆時計回りの方角、ネルソン(Nelson)という街に向かうことにしました。
このネルソンが素敵な街で、なかなか心地よい滞在になりました。 偶然にも現地のカウントダウンライブにも参加できたりして、結果的にラッキーだったと思います。
前回のレポートはこちら!
【NZ】ニュージーランド・ノマドツアー その3 ネイピア→ウェリントン 車旅でウェリントン滞在はハードモードだった話 | Tipstour
目次
12/22(木) ついにサンドフライと出会う
ウェリントンからフェリーで、ピクトン(Picton)という港町に降り立ったぼく。
この街はウェリントンとは違い、とても小さな港町です。 静かなハーバータウン、という趣。
パークランドマリーナ・ホリデーパーク
今回宿泊したのはピクトン近郊のホリデーパーク。 ここのオーナーのおじさんがとても良い人で、すごく快適な宿泊になりました。 NZ車旅でピクトンに寄るのなら、オススメです。
Parklands Marina Holiday Park - Agoda
サンドフライ
そんなわけでホリデーパークに滞在していると、足にチクッとした痛みを感じた。 なんだろう? と思ったら、黒くて豆粒よりも小さな虫がぼくの足を噛んでいる(刺している?)ではないか。 そうか…これがサンドフライだ!
サンドフライとはハエやアブの仲間の総称で、こいつに噛まれるとチクッとして、そのあと非常にかゆくなります。 ニュージーランド最大の害虫と名高い虫たちです。
サンドフライの多くは南島に生息しているという話は前々から聞いていたのだけど、南島に到着するなりさっそく現れたようだ。 幸運にも車中泊なので、ドアと窓を締め切っておけば侵入してくることはないのが救いだった。 テント泊は、大変だろうなあ。
12/23(金) クイーン・シャーロット・サウンドを歩く
ピクトン周辺はフィヨルド地帯になっていて、クイーン・シャーロット・サウンドという見事なフィヨルド、ハイキングコースが整備されてます。
朝の散歩がてら、ホリデーパーク周辺のスノウト・トラック(Snout Track)を歩いてみることに。
往復1時間半〜2時間ぐらいの短いハイキングコースだけど、フィヨルドが大きく望める、きれいなトレイルでした。
カヤッキングやウェリントンからのフェリーを眺めたり。
ようやく南島の、壮大な自然を体感できるようになってきて個人的に、とてもテンションあがる。
Snout Track | Short Walks Marlborough | Picton | NZ
Fish of the Day
朝飯も食べずにずっと歩いていたので、さすがにお腹が減ってしまった。 朝ごはんを飛ばして、ようやくお昼ごはん。 ピクトンのメインストリート内のレストランにて、日替わりの魚料理を注文してみました。
ピクトンのメインストリートはホテルやレストラン類が結構あって、それなりに賑わっていますね。 普段あまり見かけない、中国人の観光客もチラホラ。
12/25(日) ネルソンはゴーストシティだった…?
日本でもNZでもぼくにとってはクリスマスもただの普通の日で、特に七面鳥を食べることもケーキを食べることもなく、今年も普通に過ごしてました。
ホリデーパークをチェックアウトし、ピクトンから西のネルソンへ向かう。 フィヨルド地帯の海岸線を行く道は、やはりクネクネと曲がりが多くてなかなか大変。
とはいえ北島のイーストコーストほど大変でもなく、休憩をはさみつつ2時間ぐらいでネルソンへ到着。
ネルソンの第一印象は…あれ? 人がぜんぜんいない。 街中を行き交う人も、車もなく、とても静かな空間に到着してしまった。
それもそのはず、クリスマス休暇であらゆるお店はクローズしていたのだ。 なんとファストフード店、マクドナルドやバーガーキングですらクリスマスでお休みという始末。 徹底してます。
YHAネルソン
この日に泊まったのはYHAネルソン。 こんなゴーストタウンデイでも、レセプションは夕方5時まで営業してました。 よかった。
レセプションのおじさんもこの日は「ノーオープン、ナッシング!」と笑いながら断言してました。
でも考えてみると、本来のホリデーというのはこうしてみんなが自宅でゆっくりお休みを満喫できるよう、街中のお店はみんなお休みになるべきなのかもしれないな、とふと思った。 日本のように、外出・外食するためにあらゆるお店がオープンしてみんな働いていることの方が、もしかすると不自然なのかも。
あ、でも後からよくよく考えたらガスステーションに併設されているお店は、オープンしてたような気がするな…。 (ガスステーションも閉まってたら、給油できずに移動すらできなくなるから、ここは仕方がないのかな?)
12/26(月) ラビットアイランド
ニュージーランドの人々は、クリスマスの間は家で家族と過ごして、26日から移動を開始してホリデー旅行に出かけるのだそうな。
そんなわけで、ゴーストタウンだったネルソンにも活気が戻ってきていた。 道路も、交通量が少しばかり多くなっていた気がする。
さてぼくはというと、少し足を伸ばしてネルソン周辺を探索してみることに。 大して下調べせずに、直感で気になったラビットアイランド(Rabbit Island)という場所に行ってみた。
アイランド、と名前が付いているものの、ほぼ陸続きで車で行けるキャンプ場・兼ビーチという感じでした。 ホリデーシーズンというだけあって、カーキャンピングやテント泊、海水浴を楽しむ人々、はたまた馬に乗って海岸線を歩くホーストレッキングをする人達…。
賑わっておりました。 ネルソン近郊の海も一望できるし、場所です。
Rabbit Island | Nelson, New Zealand
何故か高いもやし
Countdownというスーパーマーケットで珍しく、もやしを発見。 しかし、250グラム2.29ドル(186円)と、日本と比べてバカ高い値段設定になっていてビックリ。
日本国内だと200グラムで20〜40円くらいだったはずなので、NZだと数倍以上の値段ということになりますね。 なんでこんなに高いんだろう? 需要が少ないのか、意外とあんまり採れないのか。
とはいえその他の野菜にちょっと飽きてきていたところだったので、試しに購入してみて、肉もやしラーメンを作って食べてみた。 ラーメンはおなじみの出前一丁です。
なぜか出前一丁、Countdownというスーパーマーケットにはだいたい必ず置いてあります。 日本の味が懐かしくなった時に、非常に重用するのでありがたい…。 ごま油が、良いですね。
12/28(水) ケーブルベイ・ハイキング
この日は逆側、ピクトンの方向に少し戻ってケーブルベイという場所に行ってみることに。 どうやら往復3時間ぐらいで歩ける、ケーブルベイ・ウォークウェイ(Cable Bay Walkway)というハイキングコースがあるらしい。
ネルソンからは車で15〜20分ほど。 ローカルバスはなさそうなので、レンタカーを借りるのがよさそうです。
Cable Bay Walkway: Walking and tramping in Nelson area
眺めは最高!
急勾配の入り口を頑張って登っていくと、すばらしい眺めの海岸線が拝めます。 この日は風も強くなくおだやかで、雲も少ない良い天候でした。 うーん、最高!
ネルソン近辺に滞在していて、手頃で美しいハイキングコースを探しているのなら、このケーブルベイは最適です。 オススメ。
ただ、農場の中を突っ切っていくトレイルなので、そこかしこに牛や羊のウンコが落っこちてます。 その量たるや、避けて歩くことすら困難なぐらいに大量です。 ウンコを気にする人には、少々キツイかも。
農場を抜けると静かな森になっていて、そこを更に抜けるとまた別の農場にたどり着きます。 そこでご飯をたべて、引き返してきたけども、トータルでは予想通り往復だいたい3時間のハイキングでした。
12/31(土) カウントダウン・ライブ
年越しはどうしようかな〜。 などと考えながらネルソン市内をぶらついていると、Shapeshifterというバンドの年越しライブのポスターをチラホラと見かけた。
ShapeshiftersというハウスDJのユニットは知っていたのだけど、こっちは知らないバンドだなあ…。 と思って何気なくTwitterに画像を上げてみると、どうやらニュージーランドのドラムンベース・バンドなのだということを教えてもらいました。
「ぼくなら1000000000%行きます」とまで言われてしまったw そこまで言われると、なんだか無性に気になってきてしまうなあ! ということで、急遽参加してみることに。
気分はフジロック・レッドマーキー
会場はネルソンから少し離れたモトゥイカという街のラグビー場でした。
実際に行ってみると、日本のフジロックでおなじみなライブ会場用テントが設置されてるじゃないですか。 イベントは31日の19時頃から、色んなバンドやDJが代わる代わる演奏しておりました。 ウヒャー楽しいw
そういえばこういった野外フェスらしいイベントには、日本国内でもだいぶご無沙汰だったので、かなりテンションあがってしまった。 調子に乗って、ビールも4杯くらい飲んでしまった気がする。
会場では、アジア人はおそらくぼく一人だけだったと思う。 でも、お酒の効果でみんなフレンドリーに話しかけてくれるおかげで、それほどアウェー感を感じず楽しめたのは、とても良かった。
こちらはカウントダウンの瞬間。 年越し5秒前になっていきなりカウントをはじめるという、NZらしい雑さw
ShapeshifterのSoundCloudアカウントはこちら
ShapeshifterNZ | Shapeshifter NZ | Free Listening on SoundCloud
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思わぬ形で、新年を迎えることになりました。
「野外フェスでドラムンベースを聴きながら年越し」なんて、ニュージーランドに居る時じゃないとほぼ体験できませんからね、貴重な体験ができてよかった。
NZと日本は4時間の時差があるので、紅白歌合戦を見ている知り合いのみんなにお先にあけましておめでとうしておりました。
それでは、また次回!