Excelで集計作業などをしていると、ごくたまにランダムな数値を発生させたいという場合が出てくること、ありますよね。
それ以外にも、セルをランダムに並び替えたいという場合もあると思います。
Excelには様々な関数が存在しますが、ランダムなデータを生成できる関数も、なんと存在します。
今回はランダムな数値を発生させる2つの関数とその方法について、ご紹介しますね。
うまく使い分けして、更に便利にExcelを利用しましょう。
目次
ランダムな数値を生成する関数とは?
ランダムな数値を発生させる関数には「RAND関数」と「RANDBETWEEN関数」の2つが存在します。
それぞれの関数について、詳しく説明していきますね。
RAND関数
RAND関数は単純に、0から1の間で乱数(ランダムな数値)を生成する関数です。
上記の関数式を入力するだけで、
「0.407008837」
「0.627171206」
「0.139417127」
…というような形で、小数点単位で乱数を発生します。
この数値にさらに100をかけて、1~100までの乱数を生成するということも可能ですが…少々めんどくさいかもしれません。
整数でのランダムな数値を表示することができないため、通常は次に説明するRANDBETWEEN関数を利用する方がオススメですよ!
RANDBETWEEN関数とは
ということで、RANDBETWEEN関数について。
RANDBETWEEN関数とは、指定した数値の間で、ランダムな数値を出力する関数です。
基本関数式は以下の通りです。
RANDBETWEEN関数を実際につかってみる
さあ、実際につかってみましょう。
こんな表を用意しました。
F3セルにRANDBETWEEN関数で1〜5の間の値をランダムで出力して、当選者を抽選で決めてみます。
最小値が1、最大値が5で乱数を発生させます。
=RANDBETWEEN(1,5)
ということでランダムで数値を発生させた結果は「1」でした。
ということで、当選者は「たけし」になりますね。
行列の入れ替えをランダムに行う方法
RAND関数を使用して、行のランダムな並べ替えを行うこともできますので、そちらもご紹介しておきますね。
先ほど抽選に使用した表を使用しましょう。
A2セルにRAND関数を入力して、オートフィルを使ってランダムな数値を連続して表示します。
ランダムな数値が入力できたら、続いてフィルタ機能で並べ替えを行うだけです。
これで、複数データをランダムに並び替えられました。
ちなみに、並べ替えの処理を行うと、RAND関数の処理が走って再計算され、新たな乱数が表示されます。
そのため、並べ替え操作を繰り返すことで、何度でもランダムに並べ替えることもできますよ。
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まとめ
- RAND関数: 0〜1の間で小数点単位の乱数を発生させる
- RANDBETWEEN関数: 指定した数値の間で整数の乱数を発生させる
- ランダムで数値を発生させてセル行の並び替えなどにも使える
再計算させるショートカットキー
ちなみに、F9キーを押すとこれらのランダム関数が再計算されて、新しい値が表示されるようになります。
F9キーは「再計算する」というショートカットキーです。
こちらも、合わせて覚えておくと便利ですよ!
以上のように、ランダムな数値を生成する関数は、様々な処理に利用可能そうです。
アレンジを加えてオリジナルの仕組みを作ってみてくださいね。
それでは!