Google Chromeの定番アドオン、Evernote Web Clipperですが、
いつの頃からか、こちらでWebクリップを実施すると、Webクリップの保存先が自動選択されて
保存先がクリップするサイトによってバラバラになってしまうことが多々あります。
これは、Evernote内のノートブックに保存されているクリップやノートから、
今クリップしようとしている記事に近いものが入っているノートブックを自動的に選択して
そこに保存出来るように自動的にサジェスト(提案)してくれる、という機能のためですが、
場合によっては特定のノートブックに保存したいのに、違うノートブックをサジェストされて
逆に面倒くさいことになったりします。
この機能について、ちょっと対応を考えてみました。
これは、どちらかといえばEvernote内の整理方法に関わってくる内容です。
概要
ここでやろうとしていることは、簡単に概要だけお話しますと
「ノートブックに番号を付けて、キーボードで任意のノートブックを選択する」
というものです。
上記の説明だけで「ああ、そういうことね」となんとなくわかった方は
実際に実施してみていただければと思います。
下記からは、その方法についてもうちょっと詳しく説明させていただこうと思います。
Evernoteの構成について
Evernoteの構成からご説明をすると、大まかには、下記のような構成になっています。
[Evernoteアカウント全体] ┗[スタック] ┗[ノートブック] ┗[ノート]
それぞれをご説明すると、
『ノート』は実際のEvernoteのメモ・書類の最小単位です。
このノートに、文章やメモやファイルが保存されるようになっています。
次に『ノートブック』ですが、これはノートを束ねるための本のようなもの、
通常のファイルでいう「フォルダ」と考えてもらえればよろしいかと思います。
ノートをまとめるのがノートブックです。
『スタック』は、更にノートブックをまとめるための単位です。
スタックを作成し、その中にノートブックを複数まとめることが可能です。
利用方法としては、特定のカテゴリのノートブックをまとめてスタックに入れる
…というような対応が可能になります。
また、もうひとつ、抑えておかないといけないEvernoteの基本仕様として、
ノートブックの並びは「名前順」に自動的に整列されてしまう
という点があります。
つまり、自分で任意の名前をつけると、その名前順に勝手にソートされてしまい、
自分の思うようには並び替えられない、ということになります。
上記二つをふまえた上で、スタックとノートブックの命名規則を考えて見ます。
スタック、ノートブックの命名規則
さて次に、Evernoteのスタックやノートブックの名前ですが、
これ、特に皆さん気にせずに各自で自由な名前を付けてるものと思います。
たとえば、「写真」とか「グルメ」とか「メモ」とか、
自分のわかりやすいように色々命名して利用しているものと思います。
別にこの命名規則があるわけでも、正解があるというわけでも何でもないのですが、
私の場合、こんな感じで命名してます。
[006 Webclip] ┣[006-01 Webclip] ┣[006-02 Webclip Tips] ┣[006-03 Webclip Works Tips] ┗[006-04 Webclip Music]
上記は、Webclip用のスタックと、ノートブックの構成です。
命名規則としては、
『スタック』は 三桁の通し番号+名称 という形で名前を作成し、
『ノートブック』は 三桁の通し番号+スタック内の二桁の通し番号+名称 という形で名前を付けています。
つまり、構成としては
三桁の通し番号
┗二桁の通し番号
という形で番号ごとに並びを作成していることになります。
この通し番号で命名すると、先ほど説明した
「ノートブックの並びは「名前順」に自動的に整列されてしまう」
という仕様をあえて利用して自分の並べたい通りにノートブックの並び替えが可能になる、
ということです。
そしてこれは、ノートブックに限らずスタックにも反映されますので、
スタックにも同様に通し番号をつける事によってカテゴリごとにソートが可能になります。
例としては、このような感じでノートブックを構成していくのがいいと思います。
[000 Inbox] ┗[001-01 Inbox] [001 写真] ┣[001-01 写真] ┗[001-02 写真:旅行] [002 アドレス帳] ┣[002-01 アドレス] ┗[002-02 アドレス:仕事用] [003 メモ] ┣[003-01 メモ] ┣[003-02 メモ:購入したもの] ┗[003-03 メモ:アカウント情報]
この作り方は一例ですが、このような形でソートをしていくのが現在のEvernoteの仕様を考えると
ベストプラクティスといえるのではないでしょうか。
特に指定がない場合、このスタックのノートブック内に保存されるようにしています。
※Windowsのアプリでは、ノートブックを右クリックしてプロパティから、
「このノートブックをデフォルトにする」というオプションを設定することで
デフォルトでの保存先が設定可能です。
さて、Evernote Webクリップの話題に戻ります
この記事で一番の目的だったWebクリップを効率よく保存する方法ですが、
今回の方法で通し番号でソートするメリットのひとつに
「番号を覚えていれば、その番号を入力することでノートブックの選択がしやすくなる」
という利点があります。
つまり、Webクリップを取得する際に下記のように表示され、ノートブックを選択する欄が表示されますが
そこを選択した際に数字を入力するといちいちノートブックを選ばずともそのノートブックが選択出来るという訳です。
私の場合、Webクリップは[006-01 Webclip]というノートブックに保存しているので、
1.選択欄をクリック
2.キーボードで「006」と入力
3.ノートブックが選択されるので、そのままEnterキー
4.更にEnterキーを押せば、クリップ完了
このような操作で保存したいノートブックに簡単にクリップが可能です。
まとめ
さて、長々と書きましたが、内容を簡単にまとめますと下記のようになります。
1.ノートブック名を通し番号で管理し、任意に並び替える
2.クリップ時に通し番号を入力して選択をショートカット
今回の整理術、Evernoteのクリップに限らず、
ノートブックを整理する上で有効な方法だと思いますので是非参考にしてみてください。
初めのうちは通し番号がなくても気にならないですが、数が増えてくるにつれて、
段々と整理が付かなくなってくるものです(自分がそうでしたw)
なので、なるべく早いうちに綺麗に整理出来る環境にしておくのが効率が良いと思います。
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