良いレート表示には罠がある。
先日まで、バリ島のクタに居ました。
クタ地区はリゾート地なだけあって、とても快適に過ごせますね。 ビーチも近いし、酒は沢山置いてるし、レストランも沢山あるし。
ただ、観光客を狙ってボッタクろうとする輩はとても多いです。 まあ…そうしたボッタくりで生計を立てている人もいるのだろうし、引っかかる相手がいるのだから仕方ないことなのだろうけど、ちょっと客引き多すぎだな、クタ地区は。
そんなわけで、バリ島で日本円を現地の通貨、インドネシア・ルピアに両替しようとする場合の注意点をまとめておきます。
実際、僕も引っ掛けられそうになったので、経験談も含めてのまとめです。
両替しようとしたら手数料を後から要求された話
バリ島のメインリゾートであるクタ地区には、両替所がゴロゴロしてます。
レートも店によってけっこう違うので、なるべく良いレートで両替したい僕は町中を色々と歩き回って、レートをチェックしてみます。
その中でレートが一番よかったのは119.5と表示していた店。
僕はあまり一度に沢山両替をしないで、1万円ずつすることにしてます。 沢山持ち歩きすぎても、危ないしね。
ということで日本円・1万円をレート119.5で両替をすると119万5千ルピアです。 両替所のオッサンが、僕が出した日本円を確認して、次に実際にルピア札を数えて見せてくれます。
改めてお金を確かめて、額面通りあることを自分自身でも確認します。
額面は問題ないようなので、財布に収めようとしたら「タックス(税金)がかかる」といって、15万ルピアを差し引くと言い出しました。
は? 税金? そんなの今までのインドネシアの両替所のどこでも、要求されたことが無いけれど…?
なんの税金なのか、手数料なのかももいまいちハッキリしないので、ここで怪しい匂いを感じ取る。 ちょっと考えて、キャンセルしました。
妙にレートが良い両替所は要注意
実際に15万ルピアを差し引かれた場合、手元に残るのは104万ルピア、実質交換レートにするとなんと104.5になります。 ビックリするほど悪レート。
要するに良いレートを表示しておいて、それに食らいついた(僕のような)人間から手数料を取ることで儲けを得るというスタイルだ。
「Authorized(認定済み)」とか「No Comission(手数料なし)」とか看板には書いてるけど、どこも書いてるので、ホントかどうかなんて、ぶっちゃけ怪しいもんです。
実際、既にお金を用意された後には断りづらいという心理が働くようにも思えるし、急いでいる時は「ああもう、仕方ない」とその場を収めてしまうかもしれない。 そういったオチを、狙っているのだろう。
というわけで、妙に良いレートの裏には罠があるようです。 気をつけよう。
また、後から手数料を差し引くパターン以外にも、レートの表示額よりも少なく渡してくる(いくつか金を抜き取ってる)パターンもあるようです。
なので、ちゃんと正確な額面が渡されたかどうか、その場で確認するのが重要というわけですね…。
大手両替所で両替すべし
さてその後、別の両替所を探しました。 といってもクタ地区は両替所がいっぱいあるので、今度はレートよりもボッタクらなさそうな、正直そうな両替所を探します。
ということで、レートが117.6で表示されていた両替所を選択。 両替所自体を撮りそこねてしまったのだけど、ガラス張りのブースになっていて、ディスプレイに現在のレートが逐一表示されるようになっている「Cash X change」という両替所にしました。
実際に両替してみると、1万円をレート117.6で両替して、117万6千ルピア。 手数料や税金を差し引かれることはありませんでした。
ホラやっぱ税金なんかないんじゃん! 危ないところだったぜ。
バリ島・クタ地区での両替所については、下記のページが写真付きでオススメをまとめてくれていました。 こちらをどうぞ。
ただし、しっかりした両替所の間でもレートが違うこともあるので、繁華街などで両替所が多いところは、いくつか見比べてみて一番レートが良いところを選ぶのが良さそうだ。
しっかりしてる両替所の特徴は、だいたいこんな感じ。
- 警備員がいる両替所
- 大手チェーン系列っぽい両替所
- 電子ディスプレイでレートが表示されている両替所
- ちゃんとブースが組まれている両替所
- 身分証をしっかり要求してくる両替所
ざっくり言うと、お金がかかってそうな両替所の方が安心って感じです。
こういう両替所に注意
逆に怪しい、ボッタくってくる両替所はだいたいこんな感じのところ。
- ちょっと裏道に入った辺りにある両替所
- 出店や露店に設置されてる両替所
- やけに客引きしてくる両替所
よく考えたら小さな露店が両替所を運営できるのがそもそも怪しいよな…。 明らかに非公式でやってるでしょう。 (現地の法的には触れてないかもしれないが。)
両者のレートをまとめると、こんな感じでした。
大手両替所 | 裏道の両替所 | |
---|---|---|
両替金額 | ¥10,000 | ¥10,000 |
表示レート | 117.6 | 119.5 |
両替後のルピア | 1,176,000 | 1,119,00 |
手数料(?) | - | 150,000 (¥1,285) |
手数料差引後 | - | 1,045,000 (¥8,953) |
実質レート | 117.6 | 104.5 |
選択肢が多いところでは、良い両替所・危ない両替所の両方が存在すると思います。 変な風に損してイヤな気分にならないためにも、気をつけて選びましょう。
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