そんな…ついこないだ使い始めたばかりだったのに…。
以前、OneDriveの容量無制限プランが終了し、次なる安住の地を探していたぼくでありますが、そんな折に米国版Amazon Driveの容量無制限プランまで終了するニュースが飛び込んできました。
(注:米国版と日本版のAmazon Driveは別サービスです。)
Amazon、お前もか!
プラン変更により、米国版Amazon Driveの料金体系がどうなるのか、そして日本版はどうなっていくのか…。 少し、まとめてみます。
本当に使い始めたばかりだったんですよ
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目次
Unlimitedストレージプランが終了
容量プランの変更について、下記の記事がAmazon Driveの公式ページのFAQに掲載されています。
上記によると、変更になる点は以下の通り。
- 容量無制限プラン(Unlimitedストレージ)は廃止
- 以降はデータ容量あたり金額が追加されるプランとなる
- 追加可能な容量は最大30TBとなる
- 現在の年額$59.99で使える容量は1TBまで減る
今までの容量無制限から、容量あたりいくらの課金プランになるということですね。
現在のAmazon Drive利用者は、180日間(6ヶ月)の間に新しい容量プランに契約し直すか、データの退避をする必要があります。
期限を過ぎてもプラン以上の容量がストレージに保存されていた場合、新しくアップロードされたファイルから順に削除されていくとのこと。
実際にログインしてストレージプランを確認してみると、従来のUnlimitedストレージとは別に、1TBストレージプランへの切り替えのボタンが表示されるようになっています。
そして、Unlimitedストレージはプラン終了日が掲載されるのみで、更新できなくなっていますね。 (ちなみに、今回の発表があってから、Amazon Driveへのアクセスが非常に遅くなっており、データのコピーや退避もかなり難しくなっている様子。)
変更後の容量・料金プランはこうなる
以降の容量・料金プランはこのような料金体系になります。
容量 | 年額 (ドル) | 年額 (日本円換算) | 月額 (日本円換算) |
---|---|---|---|
100GB | $11.99 | 1,300円 | 108円 |
1TB | $59.99 | 6,600円 | 550円 |
2TB | $119.98 | 13,200円 | 1,100円 |
3TB | $179.97 | 19,800円 | 1,650円 |
4TB | $239.96 | 26,400円 | 2,200円 |
5TB | $299.95 | 33,000円 | 2,750円 |
6TB | $359.94 | 40,000円 | 3,333円 |
7TB | $419.93 | 46,000円 | 3,833円 |
8TB | $479.92 | 53,000円 | 4,416円 |
9TB | $539.91 | 59,000円 | 4,916円 |
10TB | $599.9 | 66,000円 | 5,500円 |
20TB | $1199.8 | 132,000円 | 11,000円 |
30TB | $1799.7 | 198,000円 | 16,500円 |
1TBあたり年額60ドル追加されることになります。
日本円にして年額6600円、月額550円ということですね。
まあ、ハッキリ言ってしまえば大幅改悪です。
今まで550円で容量無制限で利用できていたものが1TBに制限されるわけですから、そもそもの使い方を変えざるを得ませんね。
今回の料金プランで困るのは、30TB以上の容量を無尽蔵に使っていた人よりも、1〜30TBの範囲でデータバックアップの場として利用していたユーザでしょう。
1TBあたり年額60ドルは、かなり割高です。 単純な1TBの外付けHDDでも、8,000円買い切りで購入出来る時代に、年額として毎年この金額を支払うのは、ちょっと高過ぎるだろうと感じてしまうのも事実。
(もちろん、クラウドストレージとしての物理的・管理面でのメリットを考えると単純比較できるものではないのだけど。)
8,000円で1TBのHDDが買えちゃう時代です…
日本版Amazon Driveは当面継続…か?
上記は米国版Amazon Driveでの話です。
以前にもこのブログで説明していますが、米国版Amazon Driveと日本版Amazon Driveは別サービスという扱いになり、今回の変更の対象外となっています。
日本版は年額13,800円で容量無制限のUnlimitedストレージプランを、6月9日現在でも継続中です。
変更前の米国版と日本版の比較についてはこちらをどうぞ
国内でも使える!米国版AmazonDriveなら日本の半額で容量無制限 | Tipstour
もともとは日本版が2倍の価格設定での容量無制限だったため、日本版の方が割高でした。
が、今回の変更によって日本版の料金プランが突如として激安に躍り出た格好になります。 なんたって、同じ金額で米国版は2TBまでしか使えなくなるわけですから。
…しかしながら、同じAmazonの運営するサービスとして考えたうえで、日本版の容量無制限プランもいつまで続くかというのは、疑問が残るところ。
今はまだアナウンスがありませんが、日本版Amazon Driveもいずれは米国版の料金プランに引っ張られて、変更になるものと考えていたほうが無難そうです。
「日本版だけ今後も容量無制限を維持します!」 というのを期待するのは、ちょっと無理があるかな…。
容量無制限の安住の地は無い
ぼくは以前、Office365ユーザとしてOneDriveの容量無制限プランを利用していましたが、一方的に容量無制限プランが終了、1TBに変更にされてしまった過去があります。
OneDriveの容量無制限が廃止決定 | Tipstour
その経緯を経験したぼくからすると、「ああ、やっぱり…」という気持ちが強かったりもします。
Microsoftのような大企業が、そして今回Amazonのような世界一のクラウド事業を行っている大企業ですら、容量無制限のクラウドストレージプランを突然として終了しています。
そうなると、どんな企業でも容量無制限のクラウドストレージは、現在のハードウェア性能ではコスト上・継続不可能なビジネスなのかもしれません。
容量無制限のまま年額費を増やすのではなく、容量あたりいくらの課金制にしているあたり、どのような利用料金を取っても容量無制限はビジネスとして維持が困難なのかも。
容量無制限プランは、まだ人類には早すぎたのか…。
制限はあるものの、Googleは容量無制限で写真とビデオを保存可能
ちなみに現時点では、Googleが提供する「Google Photos」というサービスで、容量無制限で写真とビデオが保存可能です。
対象が写真とビデオのみに限られること、そしてファイルが自動的に圧縮されて保存されるという制限がありますが、現時点ではもうこちらしか、個人向けの容量無制限ストレージは残されていなさそうです。
動画ストレージなら無料で容量無制限な「Google Photos」が究極だった。 デメリットも含めてスゴさをまとめます | Tipstour
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今回の件、そしてOneDriveの件と2回続けて容量無制限プランが終了するという貴重な経験(?)をした上でぼくが感じたのは、クラウドストレージに本番データを全て移行することはまだまだ現実的ではないということ。
どんなサービスでも、突然プランが変更になる可能性があります。
ビジネス用途でそう安々とプランを一方的に変更にされたらとんでもないことですが、個人向けのクラウドストレージで、永遠に使い続けられるサービスは現状存在しません。
当然保存するデータ容量が大きくなればなるほど、データ移行や退避の手間が大きくなりますよね。
突然のプラン変更に伴う作業量を考えると、クラウドストレージをデータのバックアップ先としてではなく、元データをクラウドに移行するのはまだまだ抵抗があるなぁ。
管理の手間はかかるけど、やはりローカルにもデータを残しておかざるを得ないのが、現状かもしれません。
しかしまあ、Amazon Driveは3ヶ月の試用期間中での今回の変更だったので、しゃーないか! 悲しいけど、仕方ないよね、うん!