シンプル・スマートな画面録画ソフト EaseUS RecExperts

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先日Evernoteがプラン値上げを発表し、けっこうな反響がありました。

 

基本価格が1.5倍値上げと、かなりのインパクトがあったこの発表。 Twitterで眺めていると、対抗サービスであるOneNoteに乗り換えようかという人もそれなりに見られます。

2013年からはOneNoteも、無料で利用可能になっていたのですね。 無料版の制限もやはりあるようなので、条件はある程度Evernoteと近づいてきたと思います。

ぼく個人はOffice 365も使っているので、OneNoteの有料版に乗り換えるとしてもコスト面での負担増はないのだけど、それでもぼくはEvernoteを当面使い続けよう思います。

その理由を3つ、挙げておきますね。

理由1:移行するには手間がかかりすぎる

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Microsoftは公式で、EvernoteからOneNoteへ移行するサポートツール「OneNote Importer」を公開しています。

Evernote のコンテンツを OneNote にインポート

このツールを使って実際に移行することは試していないのだけど、かかる所要時間がデータの総量によって変わるぐらいで、それほどの手間ではないと思われます。

 

が、ぼくがこうしたツールがあったとしても移行しない理由として、データ自体の移行よりも、その他の手間が大きくかかることが理由です。

移行の手間には最終的に「使い方の違いによる変化」や「Evernoteとの連携設定をOneNoteの方式に移行すること」「EvernoteとOneNoteの表記の違いの修正」の手間も含んでます。

Tipstourを長らく読んでくれている人にはおわかりかもしれないですが、Evernoteをもう長らく活用していて、Evernoteに情報を追加していく手順がぼくの中では確立されてます。

これを崩してOneNoteに移行するとなると、けっこうな労力が必要になると思うんですよね。

例えばメールでEvernoteに自動的にログを保存していたり、IFTTTで自動連携をしていたりすると、これらを全てOneNoteの方式に変更し直す必要があります。 活用していた人ほど、インパクトが大きいといえる。

【IFTTT】あらゆる情報やライフログを自動的にEvernoteへ保存していくための7つのレシピ | Tipstour

理由2:Evernoteの外部サービスとの連携は捨てがたい

メモ系サービスであるEvernoteとOneNoteを見比べると、大きな差になるのが外部サービスとの連携が豊富かどうかが大きな違いになってくると思います。

Webサービスやスマートフォンアプリなどでも、「Evernoteへ送信」という項目は色んなもので見かけますが、「OneNoteへ送信」というものは数が少ないように思います。

ブログなどでも記事のメニュー部分にEvernoteへ送信するボタンが設置されていたりします。 ちなみにこのTipstourにもありますよ。

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こうしたことは、もともとメモ系サービスとしてEvernoteがかなり先行してユーザを獲得していたということもあるのでしょう。 先行者の優位性というやつですね。 (実際にはOneNoteの方がサービス開始は先なんだけど。)

OneNoteが今回の件でユーザ数を伸ばして、各種外部サービスが連携を強めていけば、この理由は揺らぐかもしれません。

まあでも、一朝一夕にはいかないかなー。

理由3:Microsoftも突然サービス変更を平気でやってくるから

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正直あまり乗り換えたくないという理由のもうひとつに、OneNoteにMicrosoftの提供サービスだからという部分もある。

Microsoftの全てのサービスやソフトが悪いわけではないのだけど、同じくWebサービスであるOneDriveの印象が悪すぎたということもあって、Evernoteの今までの便利さを捨ててまでOneNoteに乗り換えたいという気持ちがあまりないというのが、正直なところです。

 

今回のEvernoteの今回の値上げよりも、2015年11月に発表されたOneDriveの容量無制限停止の方が、悪い意味でのインパクトは大きかった。

この件は過去にも書いたけど、「一部ユーザが大量のデータを保存したので容量無制限は止めた」という想定される範囲内であるにもかかわらずそのユーザをスケープゴートにしてサービス改悪をしたことは、けっこうな悪印象を受けたのだよね。

ズコー! OneDriveの容量無制限が廃止決定 出来ないなら初めからやるなよ! という感が満載 | Tipstour

 

それに比べればEvernoteは一応はその理由をブログ上で丁寧に説明しているように感じるし、「事業継続のために」という言い分もそれなりに納得できるところではあると思う。

まあ個人的には、「さらなる機能拡張のために…」という部分はひっかかるところではあるけど。

 

Microsoftは当然大企業なので、OneDriveもOneNoteも、サービスのひとつにしか過ぎないわけです。

突然の大きなサービス変更や理解し難い仕様にしてくるということは今までの長い歴史のなかでも沢山あったので、正直よっぽどの利点がない限り、わざわざ移行するほどでは無いなというのがぼくの考えです。

極端な話、「Mac版はOffice365でのみ提供になります!」とか突然言い出しかねない危うさがあるんだよね…。

と、ここまでEvernoteを使い続ける3つの理由をまとめました。

とはいえ、Evernoteの利用料値上げという大きな変更は、どうしてもなかなか厳しいものがありますね。 OneNoteに多数の人がなびくのも、わからないでもない…というのも正直な話。

しかしながら、ぼくはEvernoteを今まで愛用してきたということもあるので、ぼくはこのまま使い続けようと思います。

…ってか、偉そうなこと言ってるけどこないだ無料アカウントに移行したばかりなんだったw

今後のEvernoteの成績次第では、またプレミアムアカウントにし直そうかなあ。 それでは!