「ゆるい就職」を一方的に叩かずに、選択肢のひとつとすればいいのに


Cap 2014-10-21 19.05.54

ちょっと今更なんですが「ゆるい就職」という新しい勤務形態の話を聞きました。

個人的には「面白そう! 是非やりたい!」と思って詳細をみていたんですが、募集要項の「25歳まで」ていうところで「ふざけんな」と怒りの拳を振り上げてしまいました。(27歳男性)

ただ、それでも状況次第で今の日本の勤務形態に風穴を開けられるかもしれないという面白い試みだし、振り上げた拳はそのまま振り下ろさずにこらえて期待してみることにしました。

ただしかし、世間の意見をみると結構叩き一辺倒なんですね。 何故この試みが叩かれるのだろう? 明確な意思を持って望めば、とても面白いチャレンジだと思うのに。

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「ゆるい就職」とは

「週休4日、月収15万円」 若者向けとしては特異な働き方を売り物にする、新しい就職サービスが始まる。

 サービス名は「ゆるい就職」 手がけるのは人材派遣会社のビースタイルだ。対象は新卒の学生から25歳以下。応募してきた若者を、ビースタイルは人材派遣・紹介することによって収益を上げる。

ゆるい就職についての説明、こちらは下記サイトからの引用です。 「ゆるい」という単語を使ってはいるものの、勤務内容はフルタイムと変わらず、ゆるいのは勤労時間のみ。 要するにセミタイムでの勤労形態といえます。


週休4日の「ゆるい」就職:日経ビジネスオンライン

 

実際のWebサイトはこちら。 サイトの雰囲気が既にだいぶゆるーい感じなのですが、正直なところこの「本当にゆるそうな雰囲気」が、すでにフルタイムで長く働いている人たちの反感を買っているのかなという気がします。 仕事って基本的に真面目一辺倒で、こうしたゆるふわな感じは基本的にそぐわないから、これが「お花畑か」と揶揄される原因かもしれない…。


【週休4日で月収15万】ゆるい就職

反対派の言い分の真意

Twitterには色々な反対意見が渦巻いていました。 なるほどと思う意見もあれば、「どうせそんなのうまくいくわけがない、騙されているだけだ」「後で泣きを見るのは自分だ」という声も。

ただ、そうした意見の大半は結局のところ「俺がこんなに大変な思いをして働いているのに、週3日の仕事なんて許さねえ」という嫉妬に近い怨念があるものが多いのですよね。

確かに考えもなしに「週3日なら楽そう」という思考だけでこの勤務形態を選ぶのは非常に危ないことは間違いない。 週3日ということはそれなりの給料にしかならないし、おそらくフルタイム前提の給料の高い仕事には就けないだろう。 ボーナスだって、もしかしたら無いかもしれない。 社会保険には入れるのか? 年金はどうなる? など、考えないといけない課題だらけ。

だから、そのぐらいの給料で問題ないことを前提にした人が就くべき勤務形態のはず。 端的に言うと「副収入がある人」「誰かに養ってもらえる人」「特別な理由で収入が少なくても生きていける人」に限るといえるでしょう。

あくまで「後から変更可能」な勤務形態にすればいい

反対派には「週3日で貰える給料じゃ世の中生きていけないよ? それでもいいの?」という視点で反対をしている人もいます。 確かにそれは間違いじゃない。 だけど、すべての人が週5日のフルタイムで働かなくてもいい、十分な収入を得ている場合も少ないながらも存在する。 逆に扶養する家族がいるために週5日でたくさん働いてお金を稼ぎたい人もいるでしょう。

こういった制度に望むのは「後から勤務形態を変更可能」であるということ。 たとえば懐具合が厳しくなったら週5日フルタイムで沢山働いてもいいし、蓄えが出てきて余裕がって自分の趣味を優先したいと思ったり、家族との時間を大事にしたいと思うなら週4、週3の勤務形態に変更できるようになるのが一番望ましい。

 

それぞれの形態での給料や勤務時間が厳しくなってきたら、また変更すればいいだけの話。 働きたいだけ働ける環境というのが本当に実現したら、それこそ「ゆるい就職」と言えるんじゃないだろうか?

もちろん、それを実現するには働く側が明確に自分の働き方を意識するということが重要です。 ただ単に、会社の言う通りに週5日フルタイムで働けば最低限生きていけるだけの収入が手に入るだけの時代と変わって、自分でどれだけ働いて、自分でどれだけの収入を得たいのかという計画が自分の中でちゃんと立ってないと、食べていけなくなるでしょう。

それを考えると、簡単に実現は難しいのかな。 僕自身は割と副収入もいくつかあるし、どういう働き方をしたいという願望もあるので、こういう制度が本格的に導入されたら有効活用できる自信があるんだけども、言い方は悪いけどもあまりお金を稼ぐということを真面目に考えてない人はこんな制度を導入されたら逆効果、途方に暮れることになりそうな気がする。

 

ゆるい就職のやろうとしていることの成功例

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ちなみに、スウェーデンの家具企業、イケアでは「フルタイム/パートタイムの切り替えの自由」がちゃんと制度として確立しています。 その他にも「長期休暇の義務化」や「残業ゼロ」という制度も根付いているのだとか。

僕は、この「ゆるい就職」がこのイケアの制度を目標として発展してくれると良いなと考えている次第です。 もちろん、パートタイムの仕事がゆるいというわけじゃない事はやはり重要。 大変な仕事ながらも、自分の選んだ勤務形態で働けるという環境は非常に素晴らしいものがあると思います。 詳しくは下記の記事で、イケアの社内制度に関する書籍を紹介してるのでこちらをどうぞ。


【読みました】その商品よりも素晴らしかった、理念とその社内制度について。 『イケアはなぜ「理念」で業績を伸ばせるのか』 | Tipstour

まとめ

  • 「ゆるい就職」とは週休4日、月収15万円の新しい勤務形態
  • 「ゆるい就職」というネーミングだけで安易に叩くのはよくない
  • メリットを活かしつつ、柔軟に勤務形態が選べるような制度にしてほしい
  • イケアのような北欧企業の成功例を見本にしよう

なんにせよ、選択肢が増えるという事は悪いことじゃないと思うんです。 選択肢の多さは、絶対的に善です。 この選択肢を増やそうとしているという点で、僕はこの試み、かなり期待しているのですよ。

なので短絡的に「週3日で働いてたから収入が足りなくなったじゃないか、やっぱり言った通りだ、ざまぁみろ!」なんて思わずに、自分も週3日の勤務形態を有効活用できるかもしれないと、期待して支援するぐらいの気概をみんなにも持ってほしいなと思います。

 

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