実は100%水力発電の島! 自然エネルギーのみで成り立つ知られざる屋久島のスゴみ


YakushimaEnergy_2015-11-16 11.01.15

屋久島って名実ともにエコの島だったんだ!

屋久島旅行に行ったのは今回が3回目でしたが、実は今回はじめて知りました。 雨が年中振り続けるし、水資源が豊富というのはよく知っていたのだけど、水力発電だけで島全体の電気需要をカバーしてしまっているらしいのです。

おまけに、日本唯一の発送電分離が実現している場所なのだとか。

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水力発電100%

先日泊まった民宿にひっそり書いてあったこの言葉。 「屋久島は100%水力発電です」と。

なにそれ初耳だぞ! ということで調べてみると、どうやら本当らしい。

かつては自社の工場の発電のために水力発電所を屋久島内に作った「屋久島電工」という企業が、その豊富な水力による余剰電力を住民にも供給した、というのが始まりだそうです。 (屋久島電工は一般電気事業者ではなく、民間企業。)

当社の発電所完成までは、屋久島の民生用電力は、各集落が所有する小容量の発電機により発電し各戸の電灯を灯していました。
昭和30年代になり、電気機器の普及や、各集落の発電設備の老朽化から電力不足となり、当社からの送電を開始いたしました。
 
一製造業社としての当社には屋久島全島の電力供給義務はありませんが、屋久島の地元企業として、地域発展に貢献するという会社設立理念に基づき、40数年にわたり事実上全島への民生用電力の安定供給を果たしてきました。

近年屋久島においてもピーク電力の増大、またパソコンなど情報機器の導入が進み、さらに電気の重要性が増大しています。これらに応えるべく電力供給設備の改善、電気の質の向上に努めています。


水力発電 │ 屋久島電工株式会社

そもそもその水力発電だけで全世帯をカバーできるほどの発電が出来たということがすごい話ですよね。 やはりこうした水力発電が100%という数字は、水資源が非常に豊富な屋久島ならではと考えるべきでしょうね。

夏場になるとしばしば渇水などが起こりえる本土などでは、100%水力発電というのは電力需要から考えてもありえないはず。

☑ 屋久島という特異な環境だから100%水力発電が実現できた

発送電分離が50年前から実現していた

何かと時々ニュースになる「発送電分離」という単語。


発送電分離 – Wikipedia

つまり発電と送電の事業を分離して、別々の会社が自由に行えるようにするということ。 メリットとしては企業間での競争が生まれて電気料金値下げに繋がること、デメリットとしては安定的な電気供給が行えなくなる可能性がある、ということが挙げられてます。

日本全土でも2018〜2020年の間で発送電分離が実現される見込みになっています。

 

が、この発送電分離、実は国内では屋久島でだけ50年以上前から実現されていたのです。

通常であれば屋久島は九州電力の管轄であるにもかかわらず、発電および送電をこの屋久島電工が担っている状態になっているのだとか。

この事実上の発送電分離、過去にも色々と議論があったようだ。 でも、すでに屋久島電工の水力発電だけで島全体の電力が賄えてしまうというこれまた特異な環境だからこそ実現していた発送電分離ということになるのですね。

屋久島の当事者達が望む・望まないにかかわらず、屋久島は「自然エネルギー100%」「発送電分離が実現」という、ある意味で先進的なエネルギー環境になっていたことになる。

☑ なかば強制的に発送電分離が実現した

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何度も言うようにこれは特異な環境だからこそ実現した環境なので、これをそのまま日本全土に全体化して「屋久島ですでにできているのだからやるべき」などという意見を出すのはちょっと極端すぎるので、やめた方が良いとは思うけど。

僕自身はあんまりエコエネルギーとかに執着はなくて、経済的に採算が取れないような状態の自然エネルギーにこだわらなくても、安定的に安い価格で電力が供給されるなら原子力発電でも良いんじゃないかというスタンスだったりします。

そもそもこのブログでもエネルギーに関する持論を持ち出すようなカテゴリのブログじゃないからこの辺にしたいと思うけど、元から好きだった屋久島、更に興味深くなりました。

また行こう。 今回で3回目だったけども、まだまだ登ってない山やルートが沢山あるんだよな〜。